雨水を利用して水道代を節約したい!「雨水タンク」の節水効果と初期費用
雨水タンクは、環境にやさしい節水対策として注目を集めています。設置費用の補助制度を設けている自治体も増えていて、家庭でも導入しやすいことが魅力です。   さらに、災害時の水源確保や水害対策としても効果が期待できます。   今回は、雨水タンクの仕組みや設置費用、節水効果についてまとめました。

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雨水タンクとは

雨水タンクの正式名称は「雨水貯留槽」で、建物の屋根に降り注いだ雨水を、竪どい(たてどい)などをつたって集水するシステムです。ためた雨水は、庭への散水や洗車など、さまざまな用途で活用できます。
 
さらに、豪雨時には雨水の一時的な貯留によって下水管への流入量を抑制し、治水対策設備としても役立ちます。
 

雨水タンクの設置費用

雨水タンクは、既存の竪どい(たてどい)に接続すれば、その日から雨水をためることが可能です。雨水タンクの設置は、自治体によっては設置費用の補助制度があり、実質的な負担を2万円程度にできる場合もあります。
 
また、市販の部材を組み合わせて自作することも選択肢の1つです。ホームセンターで販売している資材を使用すれば、自作で雨水タンクを作れます。
 

雨水タンクの節水効果

100平方メートルの屋根で集められる雨水は、年間約172トンとされています。1日約20リットル(年間約7立方メートル)使用した場合、年間約1910円の水道料金を節約可能です。
 
ただし、実際の貯水量はタンクの容量や降雨パターンによって変動します。また、大雨時にはタンクの容量を超えた水がオーバーフローとして排出される可能性があるため、すべての雨水を活用できるわけではないことを考慮しておきましょう。
 

雨水タンクのメリット

ここからは、雨水タンクのメリットについて解説します。
 

災害時の水源確保ができる