「幸い、親兄弟と、親友と、勤務先の甘いもの好きの先輩に交渉が成立しました。なんとか5ホールのクリスマスケーキを購入できる旨をLINEで返信したんです」
しかし、忙しいのか郷里さんからの返事はなかなか帰ってこず、返事を待つ間にクリスマスイブが訪れたそうです。
◆なりふり構わない押し売り
クリスマスイブ当日の夜、その後郷里さんからの連絡がなく夏美さんは少し落ち込んでいると、郷里さんが大きなビニール製のバッグとともに突然訪ねてきたそうです。
「なんとそのバッグの中身、全部で10ホールのケーキが入っていたんですよ!」

「いつもはイケメンに見えていた彼が、途端に哀れな一人の男性に写った瞬間でした」
◆クリスマスケーキにノルマを出されていた
そこから白状するように話を始めた郷里さん。実は郷里さんのお店は最近経営が思わしくなくスタッフにも販売ノルマが課されているそうです。しかも、スタッフ自身もノルマを達成することで時給が多少上乗せされるとのこと。
「実は私に声を掛けたきっかけも、ケーキが有名な店の紙袋を持って歩いていたことが理由だったみたいです。結局、私に近づいてきたのはノルマ達成が目的なのか聞くと、それだけではないと一応否定していました」

◆当分ケーキは食べられなさそう
