『マンマ・ミーア!』は2001年にブロードウェイで公開されたミュージカルです。日本版ミュージカルは劇団四季が手がけており、2008年には映画化、2018年には映画化の続編『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』が公開されるなど、約20年にわたって愛され続けている作品です。
今回は、世界中を魅了し続けている『マンマ・ミーア!』から幸せな女性になるヒントを探っていこうと思います。
『マンマ・ミーア!』の何がすごかったのか
『マンマ・ミーア!』の主役は、ホテルを経営するシングルマザーのドナ。女手ひとつでホテル経営を行いながら娘のソフィを育てています。
ソフィは父親を知りませんが、ドナの日記を読んだことによって、父親候補が3人いることを知り、自分の結婚式に招待し、誰が本当の父親かを突き止めようとする、というのがおおまかなストーリーです。
『マンマ・ミーア!』がヒットした一番の理由は、やはり楽曲の素晴らしさでしょう。全編にわたってABBAのノリノリの曲が使用されていて歌を聞いているだけで気分が上がります。
ふたつ目の人気の理由は、主役であるドナのキャラクターです。
3人の男性と同時期に関係を持ち、妊娠する主人公
ドナは冒険心溢れる女性で、学校を卒業した後、情熱をかたむけられることを探すために旅にでます。
その旅の過程で、真面目な童貞男子ハリー(のちのエリート銀行員)、遊び人のビル(のちの作家)、運命を感じたサム(のちの建築家)と出会い、次々に関係を持ちます。
ドナが3人と関係を持っていた期間は丸かぶりしているため、「誰が娘の父親か」はハッキリとしていません。
一般的には、そういった女性は、「軽い」「ビッチ」などと嫌われそうなものですが、「同時に3人の男性と関係していた」ことを知らされても、3人の男性は、軽蔑したり、幻滅したりはしません。
ミュージカル作品の中だけではなく、『マンマ・ミーア!』ファンが世界中にいることからも明らかなように、ドナというキャラクターは、「軽い女」という汚名を着せられることなく、世界中で愛され続けています。