3000万円は大金とはいえ、何にでも浪費してしまえばお金は減っていきます。特に、車まで買っちゃうと…。後先を考えずに行動してしまった結果、お金はすぐになくなったのです。

「半年で3000万円はなくなってしまいました。まさか、こんなにもすぐに消えるものだとは思いもしませんでした」

そういえば、来栖けい(美食家、レストランオーナー)は宝くじで当てた2億円を、5年間の外食で使い果したと明かしていますが、お金って意外と消えちゃうものかもしれません。

◆夫から離婚を切り出され、どん底に…

離婚
 一時期の夢はすぐに過ぎ去ります。

「もう今まで通りの生活には戻れなくなりました。仕事に復帰することはできず、その後はパチンコ通い。貯金も0に近く、当時の夫に頼りながら過ごしていました」

 夫からの援助を受けていたのも束の間、さらに現実を見ることとなります。

「ある日、夫から突然離婚を切り出されました。私の変わりようにうんざりしたと伝えられ、初めていかにお金に踊らされていたかを知りました」

 環境が変わると知らぬ間に人は変わるもの。そして気づいた頃には遅い場合もあるのです。石井さんは、その後夫と離婚。両親の家に居候します。

◆地元では悪い噂が広まってしまった

 宝くじに当選した当初は、気前よく接していた石井さんですが、結局所持金は0円に。

「両親からの援助がないと一人で過ごせないことは知っていました。ですが、とても情けなくて仕方ありませんでした」

 大金を使い果たし、賭け事に依存。そして離婚した石井さん。地元に帰ることを恐れていました。

「実家は地方の田舎なので、私が戻ると近所の人たちの間で、あることからないことまで、噂が広まりました。子どもなしの訳ありバツイチ女性であると言われたり、散々でした」

 そして、1年が経ち、宝くじが当たった年末の時期に突入します。

「年末年始は毎年、年賀状を送っているのですが、私の名字が変わっていることで、離婚したことが周りに完全にバレたと思います。そして、地元に帰った今でも肩身狭く過ごしています」