生協やネットスーパーは普通のスーパーと比べて“割高”な気がします…利用している家庭の平均年収はどのくらいなのでしょうか?
生協やネットスーパーといった食材宅配サービスは、普通のスーパーよりも割高だと感じる方もいるようです。消費者としては、できるだけ食費をおさえるために、安いところで購入したいと考えるでしょう。食材宅配サービスの利用者はそれなりの稼ぎがある裕福な家庭なのでしょうか。   そこで今回は、食材宅配サービスを利用する家庭の年収や、普通のスーパーと比較して本当に割高なのかを調べてみました。食材宅配サービスに向いている家庭や節約しながら利用する方法もご紹介しますので、参考にしてください。

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生協やネットスーパーを利用している家庭はそれなりの稼ぎがある?

日本生活協同組合連合会が実施した「2024年度 全国生協組合員意識調査 報告書」によると、生協組合員の世帯年収の平均は559万円であるとのことです。
 
国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」より1年を通じて勤務した給与所得者の平均年収460万円と比較して生協組合員の平均年収は99万円多く、一定の稼ぎがあるといえるでしょう。しかし、国税庁調査は給与所得者の年収であり、世帯年収と異なることに注意が必要です。
 
生協組合員の世帯年収別の割合は以下の通りです。

●200万円未満:10.8%
●200万~400万円未満:30.3%
●400万~600万円未満:21.6%
●600万~800万円未満:14.9%
●800万~1000万円未満:10.6%
●1000万~1200万円未満:5.9%
●1200万~1400万円未満:2.4%
●1400万円以上:3.6%

400万円未満の家庭が41.1%を占めることから、生協は「富裕層向け」であるとは一概にいえないことも分かります。
 

食材宅配サービスは普通のスーパーよりも本当に割高?

食材宅配サービスは普通のスーパーよりも割高であると考える方もいるようですが、実際は高い場合と安い場合があるようです。
 
例えばある食材宅配サービスでは、普通のスーパーと同等の価格で販売している商品もあるとのことです。
 
一例として、2023年12月時点の価格ではありますが、6枚切りの食パンを118円(税込み127円)、絹豆腐を98円(税込み105円)、納豆(45グラム×3個)を88円(税込み95円)、ヨーグルト(75グラム×3個)を118円(税込み127円)で提供しています。
 
普段利用しているスーパーと価格を比較してみると、食材宅配サービスは割高であると一概にはいえないかもしれません。ただし、通常のスーパーと違って送料が発生する点には十分注意しましょう。
 
また、人によって利用するスーパーは違うため、どのスーパーと比較するかによっても異なります。激安スーパーと高級志向のスーパーでは取り扱う商品や価格帯に差が出ることもあるでしょう。利用するスーパーによっては、特売で欲しい商品を破格で購入できる場合もあります。
 

食材宅配サービスに向いている家庭とは? 節約しながら利用する方法