「指定席」と「自由席」の差額は、「530円」が基本です。ただし、指定席料金は表1のようにシーズンによって割り増しや割り引きが行われます。
表1
シーズン | 通常期からの料金増減 |
---|---|
閑散期 | 200円引き |
繫忙期 | 200円増し |
最繁忙期 | 400円増し |
出典:東海旅客鉄道株式会社「きっぷのルール 特急券 シーズン別の指定席特急料金」を基に筆者作成
また、「のぞみ」を利用する場合は「自由席利用時の特定特急料金」が設定されているため、指定席と自由席の差額が一律「530円」ではありません。「のぞみ」の「自由席利用時の特定特急料金」とは、「ひかり」「さくら」「こだま」の自由席を利用する際の特急料金と同額になるものです。
例えば、東京から新大阪、東京から広島を利用する場合は、差額が表2のように異なります。
表2
乗車区間 | 指定席特急料金(通常期) | 自由席利用時の特定特急料金 | 差額 |
---|---|---|---|
東京~新大阪 | 5810円 | 4960円 | 850円 |
東京~広島 | 7880円 | 6500円 | 1380円 |
出典:西日本旅客鉄道株式会社 JRおでかけネット「東海道・山陽新幹線各駅間の運賃・特急料金早見表」を基に筆者作成
「のぞみ」を利用する場合は、指定席と自由席の差額を確認してから購入するとよいでしょう。
まとめ
不測の事態が原因で予約していた新幹線に乗り遅れてしまっても、該当列車の乗車日当日かつ同区間に限り、特別な手続きや切符の買い直しをせずに後続列車の「自由席」に乗ることが可能です。
また、もし後続列車が「全車指定席」だった場合であっても、普通車のデッキなどに立ったまま乗車するか、さらに後続の「自由席」がある列車に乗車すれば問題ありません。
新幹線の「指定席」と「自由席」の差額は基本的に「一律530円」ですが、特定のシーズンや「のぞみ」を利用する場合は一律ではありません。新幹線の切符を購入する際は、指定席と自由席の差額を確認してから購入するとよいでしょう。