
▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
パティシエになるためには
パティシエは、高校卒業後、専門学校や短大・大学などで製菓に関する専門知識を身に付けた後、就職活動をしてそれぞれの店舗や企業で働くことが多いようです。
なかには専門学校などに通うことなく就職し、就職先で知識や技術を身に付けていく方法もあるとされています。勤務先としては、洋菓子店やホテル・レストラン・カフェなどで働くほかに、洋菓子メーカー、料理教室などに就職するケースもあるようです。
パティシエになるために必須の資格はないようですが、国家資格である「製菓衛生師」や「菓子製造技能士」を取得しておくと、就職や転職に役立つこともあるでしょう。
パティシエの年収を平均年収と比較
パティシエの年収も確認しておきましょう。「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、パティシエのひと月当たりの給与や賞与、年収は表1のようになります。
表1
きまって支給する現金給与額 | 年間賞与その他特別給与額 | 年収 |
---|---|---|
25万1800円 | 39万6100円 | 341万7700円 |
※e-Stat 政府統計の総合窓口「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
「きまって支給する現金給与額」とは、基本給に各種手当、残業代などを含み、税金などを引く前の額のことです。
一方、国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」によると、給与所得者全体の平均年収は459万5000円です。パティシエの平均年収は341万7700円であり、給与所得者全体の平均年収と比べ、117万7300円少ないことになります。
なお、この年収はパティシエ以外にも「和菓子製造、和菓子職人」や「清酒製造」などを含む「食料品・飲料・たばこ製造従事者」全体の数字となっているため、実際の金額は前後する可能性があります。