※警視庁のホームページを基に筆者作成
 
制限速度より10キロオーバーの場合、違反点数は1点、反則金は9000円です。スピード違反としては最も軽微な区分といえます。
 

スピード違反のリスクは罰則だけではない

スピード違反のリスクは、取り締まりを受けて罰則を科されることではなく、スピードの出し過ぎによる人や物へ衝突する交通事故の誘発です。警視庁は、速度違反の取り締まりを行う理由として「速度超過による交通事故を防止することと、規制速度の遵守が交通事故の被害軽減に大きな効果があるため」と説明しています。
 
乾燥している道路において、運転中に危険を察知してブレーキを踏んだ際に車が停止するまでの距離は、時速40キロメートルで22メートル、時速50キロメートルで32メートル、時速60キロメートルだと44メートルが目安といわれています。
 
例えば、制限速度が時速40キロメートルの道路において25メートル前方に急な飛び出しがあった場合、時速40キロメートルでは防げた衝突が時速50キロメートルでは止まれず衝突してしまうことがあるのです。
 
取り締まりを受けるからスピードを出し過ぎないのではなく、安全のためにも制限速度遵守を心掛けましょう。
 

10キロオーバーでの反則金は9000円! 罰則だけでなく安全運転の重要性を意識しよう

速度超過は1キロオーバーからでも違反行為だとされています。もし取り締まりを受けた場合、違反点数1点と9000円の罰金が科されます。速度超過がもたらす最大のリスクは、重大な交通事故の誘発といえます。罰則だけでなく、事故を誘発しない安全運転を意識し、事故防止に努めましょう。
 

出典

e-Gov 法令検索 道路交通法(昭和三十五年法律第百五号)
e-Stat 政府統計の総合窓口 交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について
警視庁 交通違反の点数一覧表
警視庁 反則行為の種別及び反則金一覧表
警視庁 公開交通取締り
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー