
▼ハンズフリー通話での運転は「違反」になる? ペナルティが発生する場合についても解説
スピード違反の定義とは
制限速度を時速1キロメートルでも超える行為は、道路交通法第22条の違反に該当する可能性があります。速度超過は交通反則通告制度における反則行為であり、「15キロメートル未満」から区分されており、何キロメートル以上の超過から反則になるとは定義されていません。
つまり、法定速度や標識で示された最高速度を1キロメートルでも超過した場合、一番軽微な区分に該当する速度超過違反になると考えられます。
しかしその一方で、実際の取り締まりには一定の裁量があるようです。2023年の道路交通法違反の取り締まり状況における最高速度違反の実績は表1の通りです。
表1
違反種別 | 件数 |
---|---|
速度50キロメートル以上 | 1万2508件 |
速度50キロメートル未満 | 12万2218件 |
速度30キロメートル未満 | 18万3204件 |
速度25キロメートル未満 | 29万2723件 |
速度20キロメートル未満 | 27万7769件 |
速度15キロメートル未満 | 78件 |
計 | 88万8500件 |
※「交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」を基に筆者作成
超過速度によって罰則は異なる
スピード違反の罰則は、超過速度に応じて段階的に重くなる傾向があるようです。交通反則通告制度における処分内容は表2の通りです。
表2
超過速度 | 点数 | 反則金(普通車) |
---|---|---|
15キロメートル未満(一般道・高速道) | 1 | 9000円 |
15キロメートル~20キロメートル未満(一般道・高速道) | 1 | 1万2000円 |
20キロメートル~25キロメートル未満(一般道・高速道) | 2 | 1万5000円 |
25キロメートル~30キロメートル未満(一般道・高速道) | 3 | 1万8000円 |
30キロメートル~35キロメートル未満(高速道) | 3 | 2万5000円 |
35キロメートル~40キロメートル未満(高速道) | 3 | 3万5000円 |