派遣社員として働いていた場合、契約が終了すると「失業」の状態になります。失業手当は、雇用保険に加入していた期間や退職理由などの条件を満たすことで受け取ることが可能です。以下に受給のポイントを説明します。
 
失業手当の金額は、原則として離職直前6ヶ月に決まって支払われる賃金の合計額を180で割って算出した金額のおよそ50~80%となります。
 
雇用保険の加入期間を確認
雇用保険に加入している場合、原則として「直近2年間で通算12ヶ月以上」雇用保険の被保険者期間がある場合に、失業手当の対象となります。契約期間が短期である場合や、雇用保険に加入していなかった場合は対象外となることもあるため、派遣会社に確認してみましょう。
 
退職理由による給付制限の違い
自己都合での退職か会社都合での退職かによって、失業手当の給付開始時期が異なります。会社都合による退職(例:契約満了など)の場合は給付制限期間がなく、すぐに受給が開始されます。一方、自己都合退職の場合は3ヶ月間の給付制限があります。
 
病気やけがを理由で働けなくなり契約期間中に退職した場合には、「自己都合退職」と判断されますが、働ける状態となり失業給付を申請した場合には、給付制限なく支給される可能性があります。
 
ハローワークでの手続き
失業手当を受け取るためには、まずハローワークに失業の認定を受ける必要があります。必要書類には「離職票」が含まれるため、派遣会社からの発行を忘れずに依頼しましょう。また、手続きの際には定期的な就職活動の報告が求められる点にも注意が必要です。
 
失業手当は、病気やけがで働けない状態にある場合には支給されませんが、病気やけがが治り、就職活動を再開したタイミングで、受給の対象となることがあります。
 
また、本来の失業手当の支給期間は退職した日の翌日から1年間ですが、失業の認定を受けた後に病気やけがで就職活動ができない場合には、申請することにより最長4年間延長することもできます。
 

まとめ