出典:内閣府大臣官房政府広報室 政府広報オンライン【「NISA」って何? わかりやすく解説】を基に筆者作成
NISA口座を開設さえすれば、それぞれの枠を併用可能です。
NISA口座の利用状況について
金融庁の公表しているNISA口座の利用状況に関する調査結果によると、2024年9月末時点の口座開設状況は表2の通りです。
表2
2024年9月末時点NISA口座数 | |
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30歳代 | 439万1484口座 |
40歳代 | 482万6897口座 |
50歳代 | 481万864口座 |
総数 | 2508万6221口座 |
出典:金融庁「NISA口座の利用状況に関する調査結果(2024年9月末時点)」を基に筆者作成
調査結果によると、50歳代でNISA口座を所有している方の割合は年代別で見ると2番目に多くなっています。
NISAを利用する際の注意点
NISAを利用する際の主な注意点を2つ紹介します。
1つ目は、損益通算ができない点です。投資で生じた利益と損失の相殺処理を損益通算といいます。損益通算により、税金の負担を軽減できますがNISA口座は非課税のため損益通算が行えません。NISA口座のみであれば問題ありませんが、NISA口座以外でも投資をしている場合は注意が必要です。
2つ目は、1人につき1口座しか持てない点です。そのほか、NISA口座を管理する金融機関は年に1回しか変更できません。金融商品の種類や手数料は金融機関によって異なるため、口座を開設する金融機関はしっかり比較検討したうえで選びましょう。
NISAの利用者は2500万人程度、そのうち50歳代の割合は約20%
NISAとは、政府が家計の安定的な資産形成の手段として設定した少額投資非課税制度です。令和6年に制度が見直され、令和6年9月末時点では約2500万人が口座を開設しています。口座を開設している年齢層としては、30歳代~50歳代が半数以上を占めています。
NISA口座で得た収益には非課税となる優遇措置がありますが、そのほか投資で生じた損失とは損益通算ができないなどの注意点もあります。口座開設について疑問点がある場合は、金融機関などに相談してみましょう。