25歳の娘から「月の手取りが18万円で、奨学金を返済できない!」と言われました。返済額は「月2万円」なのですが、親が代わりに払っている家庭はどの程度あるのでしょうか?
大学進学時に貸与奨学金を利用した場合、返済する必要があります。奨学金の返済額は借入額により異なり、種類によって利息が生じる可能性もあるため注意が必要です。本人による返済が難しくなり、親に援助を求める方がいるかもしれません。   そこで今回は、本人以外が返済している割合や、奨学金の返済を本人以外が行っても問題がないのかなどについて紹介します。奨学金を検討している方、返済に困っている方はぜひ最後までご覧ください。

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34歳以下単身女性の収入相場

総務省統計局が公表している2023年度家計調査によると、単身勤労者世帯の34歳以下女性の経常収入平均は30万8209円です。そのうち、勤め先収入は30万2809円となっています。
 
年収1000万円以下の方の手取り額は、額面給与の70%から80%程度とされています。賞与を除く毎月の額面金額を仮に25万円とした場合、1ヶ月の手取り額はおよそ17万5000円〜20万円です。
 
また、統計局の調査はあくまでも34歳以下の単身勤労世帯女性の平均値です。新卒社会人だったり年齢が低かったり経験年数が短かったりすると、平均を下回る可能性がある点には注意が必要です。
 

奨学金の種類

主な奨学金制度は表1にある6種類です。それぞれ簡単にご紹介します。
 
表1

日本学生支援機構(JASSO)の奨学金 経済的な理由によって修学が難しい学生に対し、奨学金を貸与または給付します。
地方自治体の奨学金 都道府県や市区町村が実施している奨学金制度です。
民間企業・個人の奨学金 民間企業や個人が実施している奨学金制度です。
予約採用型給付奨学金 各大学が運営し、入学試験の前に予約する奨学金です。
学校独自の奨学金 専門学校などが独自で実施している奨学金制度です。
奨学生入試 大学入試の成績を基準に経済的理由に困難な学生に対して実施する奨学金です。