社会保険に関する壁
社会保険に関係する壁は、下記の2つです。
1.106万円の壁:超えると健康保険・厚生年金保険の保険料を支払う可能性が出てくる壁です。具体的には、「従業員51人以上の会社に勤めている」人は対象となる可能性が高いといえます。
2.130万円の壁:超えると国民年金・国民健康保険の保険料の支払いが発生する壁です。
まとめ
本記事では、親の相続で「200万円」などの多額の相続があったとしても、扶養を抜ける必要がないことや、各種年収の壁の特徴について解説を行いました。相続財産は給与所得の対象ではなく、扶養認定の際の収入とみなされないため、扶養を抜ける必要はありません。
また、年収の壁には、「税金に関する壁」と「社会保険に関する壁」の2種類があり、それぞれの中で細分化されています。それぞれの壁を超えた場合には、所得税や住民税の支払い義務が発生したり、国民健康保険等の保険料を払う必要が出てきたりすることを理解した上で働くとよいでしょう。
出典
厚生労働省 『年収の壁について知ろう』あなたにベストな働き方とは?
国税庁 No.1300 所得の区分のあらまし
執筆者:小林裕
FP1級技能士、宅地建物取引士、プライマリー・プライベートバンカー、事業承継・M&Aエキスパート
【関連記事】
- 父が相続税対策で「毎年100万円」贈与してくれます。110万円以下なら贈与税はかかりませんか? 契約書がないとトラブルになるって本当ですか?
- パート収入を103万円-130万円-150万円と増やす「デメリット」を意外に知らない人は多い。
- 姉のマンション購入に「500万円」をポンと出した両親。それでも将来の相続は「姉妹平等」なんですか?「2000万円」を相続する場合の注意点を解説