・1 保険料の払込が一定年齢で終了する有期支払
・2 生きている限り保険料を払い込む終身払込
「老後」も保険料を払い続けるの? 生命保険は一生払うべき?定期保険・終身保険の違いとメリットを徹底解説
また、終身保険には、一生涯の死亡保障だけを賄う終身保険、定期保険と組み合わせた定期保険特約付き終身保険以外にも、次のようなものがあります。
1.総合終身保険
死亡・高度障害に加えて、病気やけがによる入院をした場合、寝たきりになったり認知症などにより要介護状態になったりした場合などに備えて、総合的に保障する保険です。契約時の保険金を、一生涯にわたりこの3つの保障で共有するので、入院・介護・死亡のいずれかの形で、保険金を必ず受け取ることができます。
2.生存給付金付定期保険特約付終身保険
生存給付金付定期保険特約では、保険期間中に死亡したときには死亡保険金が支払われ、生存中には一定期間(例えば5年など)が経過するごとに、生存給付金を受け取ることができます。いわば、死亡保険と生存保険をミックスした形の保険ということができます。
3.低解約返戻金型終身保険
低解約返戻金型終身保険は、低解約返戻金期間中に解約すると、一般の終身保険に比べて、解約返戻金が70~80%に減額される仕組みの保険です。その分保険料は割安になっています。
ただし、低解約返戻金期間満了後の解約返戻金は、一般の終身保険と同額になります。すなわち、逆の視点から見れば、低解約返戻金期間満了後は解約返戻金が高くなるのです。
従って、低解約返戻金期間満了の時期を子どもの大学入学前に合わせると、子どもの大学入学前に高額の解約返戻金を受け取ることができます。その性質を利用して、このような保険は学資保険として使うこともできます。
まとめ
当記事では、死亡保障を主な機能とする生命保険の種類と用途について、定期保険と終身保険を例に説明しました。
定期保険は主に特定の時期の死亡・高度障害に対する保障を大型化するために、終身保険は一生涯病気やけがなどに備えたり、場合によっては解約返戻金の受取時期を調節して必要な時期に受け取れるようにしたりするために、利用されることもあります。
執筆者:浦上登
サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー