スマホを充電しながら寝ただけで「低温やけど」に!充電器を捨てるのはもったいないし「バッテリー交換」すればいい?
「スマートフォンを充電しながら寝たら、低温やけどになった」という話を聞いたことがある人もいるかもしれません。スマートフォンがきっかけで低温やけどになった場合、スマートフォンのバッテリー(リチウムイオン電池)に問題が生じている可能性があります。最悪の場合、交換が必要なケースもあるようです。   今回は、スマートフォンで低温やけどが起こる原因や、バッテリー交換の費用などを解説します。

スマートフォンで低温やけどが起こる原因

就寝中にスマートフォンで低温やけどを負った場合は、「発熱したスマートフォンを布団のなかに長時間入れたこと」が原因の可能性があるようです。
 
例えば、スマートフォンの充電中に動画やゲームアプリを連続して使うと、本体が熱くなることがあります。その状態のまま、布団のなかのような熱がこもりやすい環境に長時間置くと、本体温度がさらに上昇してしまいます。
 
独立行政法人国民生活センター「リチウムイオン電池及び充電器の使用に関する注意」によれば、スマートフォンに布団をかけ、充電しながら動画を連続再生したところ、本体温度が50度まで上昇しました。
 
同資料では「60度くらいの温度でも1分間、50度でも3分間圧迫を続けると低温やけどになる」といわれています。上記の状態のスマートフォンを握ったまま眠ってしまえば、低温やけどになる可能性があるでしょう。
 

リチウムイオン電池の交換が必要なケースとは

低温やけどでリチウムイオン電池の交換が必要なケースとは、リチウムイオン電池に劣化のサインが見られる場合などです。
 
前述のように、スマートフォンによる低温やけどは「スマートフォンの本体温度が上昇していたこと」が原因と考えられます。そして、リチウムイオン電池の弱点は熱です。高温環境に置かれると劣化が早まり、発煙・発火するおそれもあります。
 
そのため、スマートフォンで低温やけどをした際は、リチウムイオン電池の状態を確認した方がいいかもしれません。劣化のサインが見られる場合は、交換・廃棄をする必要があります。
 
具体的には、スマートフォンの画面や背面が盛り上がっている場合などは、交換・廃棄が推奨されているようです。とくに、使用期間が2年を超えている場合は、劣化が進んでいる可能性が高いとされています。
 
リチウムイオン電池の状態は設定画面からも確認できるようなので、参考にするといいでしょう。
 

リチウムイオン電池の交換費用はどれくらい?