申し込みの際に記入した情報に誤りがあると、本人確認ができない可能性があります。例えば、申込書に記載されている住所と、身分証明書に記載されている住所が違う場合などです。
とくに、勤め先の連絡先に誤りがあると、在籍確認(申告した勤め先に電話をかけ、申込者が在籍していることを確認すること)を完了できない可能性があります。在籍確認を行わないカード会社もあるようです。
【過去に金融事故を起こした】
度重なる滞納や自己破産などの金融事故を起こしたことがあると、信用情報に「異動情報」が記載されている可能性があります。そのため、過去の金融事故は、カード会社に把握される可能性が高いです。異動情報が残っていると、カード会社の信用を得ることは難しいでしょう。なお、異動情報が消えるまでには、金融事故から5年程度がかかるようです。
【お金に困っていると判断された】
支払い能力を上回る借入金を抱えている場合は、滞納のリスクが高いと判断される可能性があります。なかには、複数のカード会社に同時に申し込んでいることで「お金に困っている」と認識されるケースもあるようです。
【クレジットカードの利用実績がなかった】
クレジットカードやカードローンの利用実績がなければ、その人の信用性を判断できません。クレジットカードの審査では、信用情報が一定以上蓄積されており、かつ傷が少ないことが重視されると考えられます。
クレジットカードの利用の可否は、年収を含むさまざまな信用情報から総合的に判断されると認識しましょう。
クレジットカードの契約率は約75%
「クレジットカードの審査に落ちる確率はどれくらいだろう」と疑問に感じた人もいるかも知れません。一般社団法人日本クレジット協会の「クレジット関連統計」によると、2019~2023年のクレジットカードの年間入会申込件数と契約件数は、表1の通りです。
表1
期間 | 入会申込件数(a) | 契約件数(b) | 契約率(b÷a×100) |
---|---|---|---|
2019年1~12月 | 3362 | 2559 | 約76% |
2020年1~12月 | 2799 | 2067 | 約74% |
2021年1~12月 | 3141 | 2363 | 約75% |
2022年1~12月 | 3587 | 2699 | 約75% |
2023年1~12月 | 3871 | 2874 | 約74% |