置き配 で届いた荷物が別の人のものだと気づかず開けてしまいました。確認しなかった私も悪いのですが、さすがに弁償は求められないですよね……?
便利さが魅力の「置き配」サービスですが、自分の荷物かどうか確認する前に開封してしまうこともあるでしょう。   宅配ボックスや玄関前に届けられた荷物を開けてみたら、他人宛てのものだったという経験をする方もいるようです。確認不足で他人の荷物を開封してしまった場合、弁償しなければいけないのか気になるものです。   本記事では、誤って配送された荷物を開封してしまった場合の責任の所在について解説し、その際の対処法を紹介します。

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気づかずに開封してしまっても責任は問われない可能性が高い

玄関先に荷物が置いてあると、当然自分の荷物だと思ってしまう人も多いでしょう。特に忙しいときは、つい宛名の確認を怠ってしまい、他人の荷物だと気づかないこともあるでしょう。
 
もし、誤配送に気づかずに他人宛ての荷物を開封してしまっても、責任は問われないと考えられます。宅配会社側のミスによる配送が原因で開封した場合や、意図せずに使ってしまった場合には、弁償の義務は生じないでしょう。
 
民法には「不当利得」という規定があり、理由なき利益が生じた場合、その利益が「現存」する(自分のもとに残っている)場合には返還する義務があります。しかし、すでに消費してしまった場合は返還義務が生じないことが一般的です。
 

誤配送と気づいて開封した場合は損害賠償を請求される可能性がある

誤配送に気づいたうえで、開封したり使用したりすれば、法的な責任が発生する可能性があります。民事上は、誤配送と知りながら荷物を開封した場合には、返還や損害賠償を請求されることが考えられます。
 
一方、刑事上では「逸失物横領罪」や「器物損壊罪」に問われることがあるかもしれません。荷物の受け取りでトラブルを避けるためには、誤配送に気づいた時点で速やかに宅配会社に連絡することが大切です。
 

誤配送の荷物の対処方法