関東の数ある美術館の中から、トリップノートの6万3千人の旅行好きトラベラー会員(2020年9月現在)が実際に行っている順に、関東の人気美術館ランキングをご紹介します!

1位:三鷹の森ジブリ美術館(東京都)

写真:PIXTA

2001年10月のオープン以来ずっと人気が続いている「三鷹の森ジブリ美術館」は、ジブリ映画の世界を見て・触れて・体験できる美術館です。宮崎駿館主がデザインした建物は、まるで迷路のような空間で、順路はなく訪れた人が迷子になった気分で見て回ることができる一風変わった建物。

出典:tripnote.jp
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受付では、ジブリ美術館のみで上映されている、貴重なジブリのオリジナル短編アニメーションを観ることができる、映像展示室「土星座」のチケットがもらえます。そのほか『となりのトトロ』に登場する「ネコバス」や、屋上庭園には『天空の城ラピュタ』に登場した「ロボット兵」がいたり、ジブリ好きにはたまりません。

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館内には「カフェ 麦わらぼうし」があり、「くいしんぼうのカツサンド」「ふぞろいイチゴのショートケーキ」など、有機農園の新鮮な素材を使った、素朴ながら心がこもった料理を味わうことができます。

2位:国立新美術館(東京都)

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日本で5館目の国立美術館として2007年(平成19年)六本木に開館した、日本最大級の展示スペース(14,000㎡)を誇る美術館です。目をひく波打つガラスの外観が美しい建物は、黒川紀章氏による設計。コレクションをもたず、さまざまな企画展を開催しています。

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館内にはオリジナルグッズが揃うミュージアムショップやレストラン、そして3つのカフェと、芸術鑑賞以外にも楽しめます。なかでも、「サロン・ド・テ ロンド」は、逆円錐形の形をした建物の上にあり、まさに”天空カフェ”。ケーキとドリンクのセットをゆっくり味わえば、至福のひとときとなることでしょう。

3位:箱根彫刻の森美術館(神奈川県)

出典:tripnote.jp
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自然の中で彫刻に接する機会をもってもらおうと、昭和44年(1969年)に開館した、国内初の野外美術館です。箱根の山々が望める7万平方メートルの緑豊かな広大な庭園には、約120点の名作を常設展示。また屋外だけではなく、ピカソ館をはじめとする5つの室内展示場に、天然温泉の足湯もあります。

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彫刻の森美術館を象徴する塔「幸せを呼ぶシンフォニー彫刻」は、高さ18メートル、内径8メートルの塔です。全面にステンドグラスがはめ込まれた空間は、外からの光をうけて幻想的な世界を見せてくれます。

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そして、プレイスカルプチャー(遊戯彫刻)という、子供たちが中に入って遊ぶことができる造形作品があります。遊びの中で自然に、色彩や光の生み出す美しさや、造形の面白さを発見することを目的としているそうです。

4位:国立西洋美術館(東京都)

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1959年(昭和34年)に完成した、緑豊かな上野恩賜公園にある美術館。日本で唯一のル・コルビュジエの建築で、2016年7月、東京”都心”でははじめてとなる世界遺産に登録されました。

単独での登録ではなく世界遺産「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」の一部としての登録で、ドイツ、フランス、アルゼンチン、ベルギー、インド、スイス、そして日本の7カ国に造られた建築作品がまとめて世界遺産リストに登録されています。このように大陸をまたいでの世界遺産登録ははじめてのこと。

出典:tripnote.jp
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館内に入ってみると、一階部分を柱だけが支える「ピロティ」や、自然光がホールに取り込まれる構造となっている天井に配した三角窓など、現代建築に大きな影響を与えた構造を見ることができます。また世界遺産に登録された本館だけでなく、本館の背後には新館があります。こちらは、ル・コルビュジエの弟子である前川國男が設計しました。

西洋美術館のコレクションは、主に中世末期から20世紀初頭にかけての西洋絵画と、フランス近代彫刻作品が中心で、所蔵数はおよそ6,000点(2019年7月現在)を数えます。所蔵作品のなかには、モネの『睡蓮』、ロダンの『考える人』など、世界的に知られた作品も含まれています。

5位:箱根ガラスの森美術館(神奈川県)

写真:PIXTA

日本初のヴェネチアン・グラス専門の美術館です。敷地内の庭園もすばらしく、庭園からヴェネチアン・グラス美術館へつづく橋にかけられたクリスタルガラスのアーチ「光の回廊」が、太陽光に照らされてキラキラと輝く世界はまさに非日常。

ガラスの体験工房では、サンドブラストなどの体験ができ、またカフェレストランでは毎日6回、カンツォーネの演奏を行っています。そしてガラス製品等約10万点を販売する「ミュージアムショップ」や「森の水車小屋アチェロ」でお土産の購入もお忘れなく。

6位:森美術館(東京都)

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2003年10月に六本木ヒルズ森タワーの53階に開館した「森美術館」は、建物内の展示空間としては日本で最も高い場所(地上約230m)にあります。現代アートを中心にテーマ性をもった独自の切り口で多彩な企画展を開催。

森美術館の入館チケットで六本木ヒルズ展望台「東京シティビュー」にも入館できるので、眼下に広がる東京の絶景とあわせて、アート作品を楽しむことができます。

7位:上野の森美術館(東京都)

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財団法人日本美術協会が設置する私立美術館として、1972年(昭和47年)に上野恩賜公園内に開館しました。常設展示は行っていませんが、毎年開催している美術館主催の現代美術展(VOCA展)や、画壇への登竜門として定評のある公募展「上野の森美術館大賞展」など独創的な展覧会が話題を呼んでいます。

近年では2018年10月5日~2019年2月3日まで、日本美術展史上で最大の「フェルメール展」を開催し、行列ができるほどの人気で話題となりました。

館内には「上野の森美術館」のオリジナルグッズが揃うミュージアムショップや、カフェ「Cafe MORI」があります。

8位:三菱一号館美術館(東京都)

写真:PIXTA

東京駅すぐ近くの場所に位置する「三菱一号館美術館」。1894年(明治27年)に建てられた洋風事務所建築「三菱一号館」を復元した雰囲気のある赤レンガの建物を利用して、2010年(平成22年)に開館しました。建物と同時代の19世紀末西洋美術を中心に所蔵し、19世紀後半~20世紀前半の近代美術をテーマにした企画展を年3回開催しています。

館内にはミュージアムショップ「Store1894」やミュージアムカフェ「Cafe1894」があり、カフェでは展覧会とタイアップしたメニューがいただけます。

9位:横浜美術館(神奈川県)

写真:PIXTA

1989年に開館した、石造りのシンメトリーな外観と、開放的な吹き抜けが特徴の美術館。「みる」「つくる」「まなぶ」をコンセプトにしています。内部には7つの展示室、11万冊以上の蔵書を誇る美術情報センター、様々なワークショップを行うアトリエなどがあります。

また未就学児から12歳までの児童を対象とした「子どものアトリエ」があるのも見どころ。子ども向けの創作イベント、美術鑑賞イベントも行われており、なかなか参加できないほどの人気ぶりです。

展覧会に合わせた特別メニューも提供する「Café小倉山」やレストランも併設されているので、みなとみらいの喧騒を離れてゆっくりしたいという方にもおすすめです。

10位:ポーラ美術館(神奈川県)

写真:PIXTA

ポーラ・オルビスグループのオーナーであった鈴木常司氏のコレクションを展示する私立美術館。モネやセザンヌなど印象派の西洋絵画を中心に約9,500点を収蔵します。2013年には全長670mの「森の遊歩道」がオープンし、自然のなかの散歩が気持ちいい。館内には大きな窓から箱根の山々を望むレストランや、森のなかにいるかのような清々しいカフェもあります。