山下達郎が12月5日のNHKホールでのライブを途中で打ち切ったニュースが反響を呼んでいます。

◆近年の山下達郎の音楽は苦しい
ずっとオリジナルキーを維持し、金太郎飴のように同じ完成度に仕上げることに誇りを持つ職人の中の職人である山下達郎。その人が水準を満たすことはできないと感じたのだから、苦渋の決断だったのでしょう。
そういった事情を分かった大人のファンがほとんどなので、今回の対応もおおむね理解している印象です。ネット上では、“まずは体調の回復を”とか“ファン思いで完璧主義者らしいこだわりがうかがえる”など、好意的な意見がほとんどでした。
一方で、今年の夏もコンサートを当日に中止していることは気がかりです。加えて、近年では音源での歌声でも、違和感を覚える瞬間があります。高校生のころにベスト盤『TREASURES』から入った後追い世代の筆者ですが、その頃とは明らかに質感が変わってきていることは否(いな)めません。
