「ササッと簡単にできて、好きな人の心にササる」をコンセプトにした「#ササメイク」を発信する佐々木一憲さんに、めんどくさがり屋さんでも楽しめるスキンケア方法や、多くの人が抱えるコンプレックスをどのように変化させていくのかについてお話ししていただきました。

 

この記事は「敏感肌サイエンス」で新たな肌の可能性に挑む、DECENCIA(ディセンシア)とのタイアップ企画です。本稿では、佐々木一憲さんに敏感になっているときの肌との向き合い方、“自分らしいメイクをどうやって見つけるのか、お話しいただきました。記事の最後に、豪華なイベント&プレゼントキャンペーンのお知らせもありますので、ぜひチェックしてみてください。

 

■ササメイクは、「冷蔵庫のなかにある食材だけでできる料理」のようなメイク

僕はヘアメイクとして、ふだん、広告やテレビ・雑誌などに出演される方のメイクを手がけたり、動画でメイクのコツやアイテムを発信したりしています。

僕の「#ササメイク」のコンセプトは、「ササッと簡単にできて、好きな人の心にササる」。じつはこれは、InstagramなどのSNSで積極的にメイクを発信するようになってきた、ここ1年くらいで生まれたコンセプトなんです。
生まれたのは3年前くらいで簡単なメイクにしようと思ったのが1年前くらいです。

……なぜかというと、SNSでメイクを発信するようになって、思っていた以上に「メイクってめんどくさい」「メイクに苦手意識がある」という方が多いことに気づいたから。僕自身の性格がもともとめんどくさがりということもあるんですが(笑)。
メイクアップアーティストやメイク上級者の人がごく普通にしているような、アイシャドウやリップを何色も使ってぼかしていって……という手順が、メイクがそんなに得意じゃない方にとってはちょっと苦痛だろうなと感じたからなんですよね。

単純に毎日忙しすぎてメイクの時間がとれないという人もいるし、メイクが苦手になる原因ってほかにもいろいろあると思いますが、そのうちのひとつに「しなきゃいけない」という強制っぽいムードがあるのはたしかです。日本だと、高校生までは絶対にメイクは禁止! って校則で言われるところも多いのに、大学生から社会人くらいになると、とつぜんメイクがマナーのようになるんですよね。その押しつけ感が嫌になってしまって、メイクに手が出せない、楽しめない、という人も多いんじゃないかと思います。

もちろん、「しなきゃいけない」ムードがなくなることが一番いいのですが、せっかくならメイクを楽しみたいとか、本当は興味があるけれど不器用でなかなか手を出せないという人に向けて、いま僕は発信しているつもりです。
だから基本的にはメイクに使うリップは1本だし、アイシャドウも、ぼかすのが難しい色や4色以上の色は使わない。イメージ的にはレストランのフルコースと冷凍食品のごはんのあいだくらいの、冷蔵庫のなかに普通にある食材でつくるラクな料理、みたいなメイクを目指しています。

「メイク、なんか複雑そうでめんどくさいな、やだな」という重い腰を上げてもらって、「あれ? やってみたら意外と楽しいな。これなら明日もやってみようかな」と思ってくれる人がすこしでも増えたらいいな、と思うんです。

 

■歳を重ねてきた自分との向き合い方

InstagramやTwitterでメイクや美容の情報を発信するようになって、フォロワーの方からいろいろなお悩みや質問を送っていただくことが増えました。ときどき聞くのが、「シミやシワにどう向き合えばいいのかわからない」とか、「年齢を重ねてきたことで、これまでなんとなくしてきたメイクやスキンケアが合わなくなってきた気がする」という、いわゆる加齢に関するお悩み。

僕自身の考え方をまず言うと、シミとかシワはその人自身がこれまで人生を歩んできた証でもあるから、特にコンプレックスと感じていないのであれば、そのままでもいいと思うんです。

僕のメイクでは、本人がそれを隠したいと思っていないのだったら、シミやシワはそこまでカバーせず、ナチュラルに見せるようにしています。厚塗り感を無理に出すより、その人がやりたいメイクをやったほうがいいんじゃないかなって。でももちろん、シミやシワに大きなコンプレックスを感じている人もいるから、そこは本人の意思を尊重します。仕上がりを見て、自分自身が気持ちよくなれるメイクがいちばんいいですよね。

「これまでのメイクやスキンケアが合わなくなってきた」というお悩みに対しては、僕もその気持ち、すごくわかります。たまにモデルさんやお仕事関係の方の写真や動画に自分が映ることがあると、「あれ、首元こんなシワあったっけ……?」ってちょっとハッとしたりするので(笑)。

大事なのは、「どうして合わなくなってきたか」という原因にきちんと向き合うことじゃないかな、と思います。大人になるにつれて服装が変わってきたからメイクも合わなくなってきたとか、顔のつくり自体がすこしずつ変わってきたとか、考えられる原因はいろいろあるので。たとえば、加齢にともなって目の周りがすこし窪んできているのに、つい彫りを深くしようとしてシャドウを入れるから違和感が出てしまうとか、肌の色がくすんでいるのに暗めのファンデーションを使い続けてしまっている……とか。

おすすめなのは、スマホのカメラを使って明るいところで自撮りをしてみること。自動的に補正がかかるカメラアプリではなくて、そのままの自分の顔が写るカメラがおすすめです。
撮った写真は別に人に見せなくていいから、自分でいちど見てみて「あ、眉毛が合ってないかも」「ファンデの色が合わなくなってるのかも」と客観的に観察してみると、自分の見た目の変化に向き合えると思います。

 

■スキンケアは「とにかく乾燥させないこと」だけ守って

それから、スキンケアに関してもいろんなお悩みをよく聞きます。多いのは、「スキンケアには時間をかけたほうがいいとはわかっているけど、忙しくて毎日きちんとできない」とか、「敏感肌だから使えるアイテムも限られるし、スキンケアの正解がわからない」という声。

スキンケアにはできるだけ時間をかけてあげると健康的な肌になるのは確かなんですが、毎日毎日そんな完璧にできないよ、という気持ちもわかります。僕は基本的には、「とにかく乾燥させないこと」がポイントだから、それだけは守ってほしいと思っています。

具体的には、こまめなスキンケアで、油分と水分の補給を欠かさないこと。初歩的なことですけど、そうやって肌をフラットな状態に保ってあげることがなにより大事なんです。

肌の敏感症状を感じている方は、いま自分の肌がどうして敏感になっているのか、という原因をまず知ることから始めてみてください。肌本来の性質なのかもしれないけれど、ストレスが原因だったり、クレンジングが合っていなかったり……ということもありえます。まずはどうしてその反応が起きているのかを知って、そこから対処を考えていくのが大事です。

あと、肌が敏感に傾いているときには、スキンケアももちろんですが、落とすときのことまで考えたメイクをするのがおすすめです。やっぱり、落ちにくいメイクを落とすために、クレンジングでゴシゴシと顔をこすってしまうのが肌にはいちばんの負担になるので……。

最近はミネラルコスメでも発色や持ちのいいものが増えてきているし、自分の肌に合うクレンジングで落としやすいメイク、というのを意識してみるといいかもしれません。メイクの際、基本的にはお湯で落ちるアイテムを選ぶようにして、どうしても落ちにくい目元だけはクレンジングを使うなど、パーツごとに使うアイテムを工夫してみてください。

 

■コンプレックスもできるだけ、「個性」と受け止めるために

肌の敏感症状を感じている方には、「肌のアップダウンが激しい」といったお悩みもあると思います。僕がモデルさんにメイクをするときに困るのは、ファンデーションが乗らない状態。肌がごわついている状態でツヤ肌っぽく見せるメイクをしても、あんまりツヤっぽい印象にならず、疲れた感じになってしまうんですよね。だから肌が敏感になっているときは特に、肌をやわらかい状態に保てるよう、クリームなどでこまめに油分補給してあげることを意識してみてください。

そのほかにも耳にするお悩みとして多いのは、「一重でも映えるメイクが知りたい」という声。メイクのモデルさんって二重の方が多いから、一重の方にとっては動画や本があまり参考にならなかったり、距離を感じてしまったりすることもあると思います。これからも変わらず「#ササメイク」の発信は続けていくのですが、そういったお悩みを解決していくようなコンテンツも届けていけたらいいな、といまは考えています。

一重や敏感肌のお悩みもそうだと思うのですが、やっぱり、いくら他人が「それは個性だよ」と伝えても、本人がそれを個性として受け入れられずコンプレックスに感じてしまう……ということは多いですよね。

これは同じ業界の大先輩の方がおっしゃっていた言葉なんですが、「コンプレックスを抱いた女性がいたとして、その人に子どもができたとき、自分に似たコンプレックスを持っていたら“かわいそう”となってしまう」と。だからその方は、コンプレックスを抱える人たちの悩みをメイクで解消する挑戦をされているのですが、その言葉がすごく印象に残りました。お子さんがいらっしゃる方もそうでない方もいると思いますが、たしかに、自分がなにかのコンプレックスに悩み続けている様子って、周りの人や子どもの世代にも影響するかもしれないな……と感じたんです。

だからいますぐ悩みを手放してほしい! とはもちろん言えないのですが、できるだけコンプレックスをポジティブに受け止めることを心がけていると、それは周りからも素敵に映るんじゃないかな、と思います。息苦しさを感じる美容ではなく、自分らしさをいかしたメイクやスキンケアを楽しめる人が増えたら嬉しい。

僕はたぶん、メイクが上手でテクニックにも自信があるような人が100点を目指すためのメイクというより、「なんかテンション上がらないな、今日のメイク30点くらいかもな……」と感じている人が「いつもと違うアイテム使ったら印象も変わったし、まあ70点!」という気分になれるようなメイクを目指しているんです。もちろん点数は人から見て、ではなくて、自分の気持ちの話です。

一切のスキがない完璧なメイクを目指すよりも、「短い時間のわりにちょっと綺麗になったかも!」と思えるほうが、毎日の生活が楽しくなるんじゃないかなって。そういう意味で僕はあまり職人気質ではないけれど、美容がめんどくさいって人の気持ちはわかるから(笑)、自分のメイクを通じてすこしでもポジティブな気分になってほしいですね。

 

編集構成/生湯葉シホ(@chiffon_06)

 

【DRESS編集部より】お肌の敏感状態に悩むすべての人へ

11月28日(土)に、「お肌の不調と心地よく付き合う」をテーマにしたオンラインイベントを開催します。登壇者は、こちらの記事にご出演いただいた、佐々木一憲さん。そして、美容家として1200人以上の肌と人生を変えてきた岡本静香さんです。

イベントでは、お肌の不調と楽しく付き合っていくための方法や、加齢に伴うさまざまな全顔のシワへのケア方法、向き合い方についてお話ししていただきます。 さらに、イベントに参加いただく全員にDECENCIAより、全顔用のシワ改善オイル状美容液、「リンクルO/L コンセントレート」本品をプレゼント!

医薬部外品 <敏感肌用オイル状美容液> 30mL 7150円(税込み)

当日は、こちらの商品についての解説や効果的な使い方についてもお話しいただきます。また肌のエイジング・不調の悩みや、毎日のケアの方法についてなど、おふたりへの質問にも可能な限りお答えいただきます! ぜひこの機会にご参加ください。

 

イベント情報

日時:2020年11月28日(土)

時間:10時30分~11時30分

会場:オンライン開催のため、通信環境の整った場所からご参加ください。

参加費:無料

定員:40名(応募者多数の場合、抽選となります)
※当選された方には11月6日(金)までにDRESSスタッフ(bukatsu@p-dress.jp)よりメールにてご連絡差し上げます。

応募締め切り:2020年11月1日(日)

注意事項:オンラインイベントはYouTubeにて実施いたします。当日、お顔出しを含む参加者の方の個人情報の強制的開示などはございません。

 

提供・DRESS(「人生を守る知恵、未来を歩く地図」となる言葉や人物、文化を伝えるウェブメディア)

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