「寝る時に私がいないと息子は癇癪を起こします。それを見ていたはずなのに、よくそんなことが言えるなって……。子育てにあまり協力的ではないと思っていたけど、こんなにも無関心だったことに呆れました」
イライラするけど、喧嘩になっては意味がない。そう思い、まゆさんは夜に働くのが難しい事情も丁寧に説明。再度、「パートを辞めたい」と伝えました。
すると、裕二さんはしばらく沈黙した後、「わかった、そうするしかないね」と、ようやくパートを辞めることを了承。ようやく事の深刻さが伝わったことに、まゆさんは胸をなでおろしました。
◆「息子を施設に入れられたら…」と話す夫に怒り心頭

「夫は笑って、『いっそ、タクヤを施設に入れられたらいいのにな』と言ったんです。百歩譲って、普段から子育てに協力的で疲労困憊……という状態なら仕方がない言葉だとも思えたかもしれません。でも夫はそうじゃない。私がワンオペで息子のケアをしているので許しがたい言葉でした」
怒りが溢れたまゆさんは、「それが親の言う言葉?」と戦闘モードに。すると、裕二さんは「だって、俺だけが働くなんて不公平じゃん。タクヤといたいから家にいたいなんて贅沢な願いでしょ」と見当違いな反発をしてきました。
「息子の癇癪も間近で見ているのに、問題の根本を分かっていない夫の言葉に呆れました。家にいたいのではなく、いないといけないと思っている私の不安感は結局、伝わりませんでした」
こんなにも頼りにならない夫なら、いっそいらない。でも、息子のケアに時間を割かれ、働くことが難しい今、離婚に踏み切ることは難しい……。そんなモヤモヤを抱えながらまゆさんは頼れる支援機関を探しつつ、息子さんの発達障害との向き合い方を模索中。
ワンオペで育児に奮闘するまゆさんの不安や涙に裕二さんが寄り添う日は来るのでしょうか。