それだけでも楽しかったのに、彼女はある日、ふとしたきっかけに、その男性に恋心を吐露してしまったのです。
その答えは、なかなか手厳しいものでした。彼女はものが食べられなくなり、痩身エステの成果以上に痩せてしまい、見ていられないほどに……。
そんなとき、A子から私たち5人組に救急信号が発せられました。
助けて、つらい。自分はどうしたらいい? 何もやる気が出ない、と落ち込む彼女のもとに私たちはレスキュー隊のように駆けつけました。
◆A子のSOSに5人組が集合
彼女と彼の間にどんなやりとりがあったのかはわかりませんが、長年専業主婦をやり、男性心理マスター・B子からは説得力のある恋愛指南が。
C子は「あなたは痩せて綺麗になってますます輝いているんだから、絶対卑屈になるな!」と励まし、そしてD子は「告白した日は運気的に見るといわゆる不成就日だったようだから、タイミングがよくなかったね」とそれぞれの得意分野を発揮して、それぞれの方法で彼女に言葉の栄養を与えていきました。
私自身は、とにかく彼女の話をしっかり聞くことしかできませんでしたが、歳を重ねて思うのは、つくづく女の真の友情って何にも代え難いパワーになり、そしてこれは間違いなく一生ものの財産であるということ。
今回はA子の失恋騒動に、それぞれ立場が違えども、ギュッと女たちが集結し、泣きじゃくる彼女の肩に目に見えない暖かい毛布を掛け、彼女の涙を見えないハンカチで拭い、あつあつのココアを淹れて(これも見えないけど)、灯が今にも消えてしまいそうなキャンプファイヤー状態の彼女を女たちが囲み、ただ言葉を重ねていくという時間。
◆友情は「明日も生きていける」強さを与えてくれる
