1位の『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』と同じく3月7日に公開されたアメリカのミュージカル・ファンタジー映画『ウィキッド ふたりの魔女』は、全国375スクリーンで封切られ、初日から3日間で動員32万1000人、興収5億1900万円をマークして初登場2位にランクインした。

 シンシア・エリヴォとアリアナ・グランデがダブル主演を務める同作は、人気ブロードウェイ・ミュージカルを映画化した2部作の前編。作家のライマン・フランク・ボーム氏が執筆した児童文学『オズの魔法使い』に登場する魔女たちの始まりの物語を描いており、主人公のエルファバ(演:シンシア・エリヴォ)とグリンダ(演:アリアナ・グランデ)の日本語吹き替え声優は、高畑充希と清水美依紗が務めている。

 ネット上のレビューを見ると「歌もダンスもストーリーも映像もすばらしく、面白いし泣けた」「ミュージカルを知らなくても十分楽しめると思う!」などと評価されているが、一部では「すごい良かったけど二部作なの知らなくてびっくり」「二部作って知らずに観に行ってる人多いよね? ちゃんと広報されてる?」という指摘も。なお、日本での後編公開日は発表されていない。

「昨年11月22日に公開されたアメリカでは、ブロードウェイミュージカル原作映画史上最高の興行収入を記録し、日本でも24年以降公開の洋画実写史上ナンバーワンのスタートを切りました。全米公開からの絶賛の嵐と、『第97回アカデミー賞』で10部門ノミネートの話題性に加え、日本では劇団四季のミュージカルの認知度が高いおかげもあって、好スタートを切れたのでしょう。「『グレイテスト・ショーマン』(17年)や『ボヘミアン・ラプソディ』(18年)もそうですが、“音楽”が目玉となっている作品は劇場でこそ堪能したいと思う人も多いはず。また『ウィキッド』はアメリカの社会や戦争問題も反映した作品で、差別や迫害の問題は決して他人事ではないことも、観客の共感を集めたともいえそうです」(前出・同)

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