Anton_Ivanov / Shutterstock.com
Amazon MGM Studiosが『007』シリーズの今後に関する重要な方針を発表した。
次期ジェームズ・ボンドは「英国または英連邦出身の男性」
MailOnlineが伝えたところによると、次期ジェームズ・ボンドもこれまでと同様「男性であり、英国または英連邦出身である」という方針が、Amazonの社内向けメモによって伝えられたという。
これにより「女性版ボンド」や「完全に異なる国籍の俳優が起用される可能性」は否定された。
「WOKE化」でシリーズ崩壊の懸念
Amazonによる『007』シリーズの買収は、ファンの間で大きな波紋を呼んでいた。「ハリウッドの“WOKE(ウォーク)化”により、伝統的なジェームズ・ボンドが変えられてダメになってしまうのでは」との声も上がっていた。
実際、Amazonの創業者であるジェフ・ベゾス氏が、バーバラ・ブロッコリ氏とマイケル・G・ウィルソン氏から7億7000万ポンド(約1400億円)でフランチャイズの権利を取得した際、「ボンドは英国のスーパースパイではなくなってしまうのでは?」という疑問が投げかけられた。
「WOKE」とは、近年のハリウッド映画において、人種・ジェンダー・LGBTQ+などの社会的多様性を強調する傾向を指す言葉で、従来のキャラクター設定やストーリーが大きく変更されることを批判的に表現する際に使われることが多い。
この動きに対しては賛否があり、「多様性を尊重するのは良いこと」という意見がある一方で、「人気キャラクターの本来の個性や設定が変えられ、作品の魅力が損なわれる」という懸念を持つファンもいる。
特に、Amazon MGM Studiosがスピンオフ作品の開発に積極的であることが議論を呼んでいる。
最も物議を醸しているのが、「ミス・マネーペニーの若き日々を描くスピンオフ」の企画だ。この作品が実現すれば、これまでボンド映画を支えてきたクラシックなスパイ・アクションのスタイルから逸脱する可能性があるため、ファンの間では「伝統的なボンド映画の魅力が失われるのでは?」という懸念が高まっている。