非接触で支払いができるキャッシュレス決済への期待と注目度は大きくなっています。経済産業省では、2025年までにキャッシュレス決済を40%まで引き上げることを目標にしています。こうしたなか、高校生でもキャッシュレス決済で買い物をする人達が増えています。キャッシュレスだといくら使ったか分からなくなりそう……そんな心配をしている高校生にぴったりなのが「デビットカード」です。

デビットカードとは?

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デビットカードとは、連携している金融機関の口座から即時引き落としが行われる決済専用のカードです。クレジットカードとは異なり、収入に関する審査などは基本的に行われません。

決済時には専用端末に暗証番号を入力するか、もしくは名義人がサインを行う必要があります。実店舗だけでなく、インターネットショッピングでも利用可能です。

デビットカードは15歳以上(中学生は除く)であれば申し込みが可能です。年会費は無料なので、高校生にとっては非常に使いやすい支払い方法と言えるでしょう。最近では、スマホアプリとの連携が可能なデビットカードも登場しているので、「カードを持ち歩きたくない」という高校生にもぴったりです。

高校生が使いやすい6つの理由

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高校生のキャッシュレスデビューにデビットカードが適していると言える6つの理由があります。

1.即時銀行口座引き落としのため限度額がある

デビットカードは連携している金融機関の口座から即時引き落としが行われます。決済をする時点で支払い額が口座の残高を超えている場合は、決済そのものができないので、預金以上のお金を使う心配がないというメリットがあります。

2.不正利用対策などしっかりしたセキュリティ

デビットカードを使って決済をすると、事前に登録したメールアドレスへ確認メールが届きます。したがって、カードの不正利用がされた場合にはすぐに気づくことができます。もし落としたり盗まれたりしても、カスタマーサポートへ連絡すれば、カードの利用を即時ストップすることができ、不正な決済の支払いが免除されます。

3.コンビニなど使える所が多い

金融機関が発行するデビットカードは、国際カードブランドであるVISAやJCBと提携しています。そのため、コンビニやレストラン、ショッピングモールなどいろいろなお店での決済が可能です。買い物をするためにATMに並び、現金を用意する必要がないというのは大きな魅力と言えるでしょう。

4.ポイントが貯まる

VISAやJCBと連携しているデビットカードの場合、利用金額に応じてポイントが付与されます。還元率は0.5%から1%前後です。また、航空会社のマイルが貯まるカードもあります。

5.キャッシュバックあり

デビットカードの中には、利用額に応じて一定額を毎年決まった時期にキャッシュバックしてくれるものがあります。

6.海外留学で使える

新型コロナウイルスの影響が収まったら、海外留学やホームステイを経験したいと考えている高校生もいることでしょう。また、今では修学旅行で海外へ行くというケースも珍しくはありません。

VISAやJCBなどの国際ブランドと提携しているデビットカードなら、海外のATMから現地通貨を引き出すことができるため大変便利です。レストランやスーパーなど国際ブランドに加盟しているお店なら、世界中どこでもデビットカードでスピーディーに決済が可能というのも強みです。

ただ、日本独自の「J-Debit」が発行しているデビットカードは、日本国内のみで使用可能です。海外では使えないので注意が必要です。