8年ほど乗った「アルファード」を、子どもが生まれる長男夫婦に譲りたいです。査定で「130万円」の値が付きましたが、贈与税はかかるのでしょうか?
高級感と優れた乗り心地が特徴で、ファミリーカーとしての人気も高いアルファード。長年使用した中古車であっても、査定で100万円以上の金額がつくことがあるでしょう。   高い査定金額が出た中古車を人に譲る場合、贈与税はかかるのでしょうか? 本記事では車を贈与する際の贈与税の計算方法や節税方法について解説します。

▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!

中古車を譲ったら贈与税がかかる可能性がある

乗らなくなった中古車を人に譲る場合、贈与税がかかる可能性があります。贈与税は「個人から贈与により財産を取得したときにかかる税金」で、金銭に限らず物品を受け取っても課税されます。
 
ただし、贈与税には110万円の基礎控除があります。同じ年にほかに贈与を受けていない場合、財産の価額が110万円以下であれば税金はかかりません。中古車であれば、その価額が110万円以下の場合は贈与税はかからずに済みます。
 

中古車にかかる贈与税は査定金額から計算できる!

それでは、中古車の価額はどのように計算すればよいのでしょうか? 国税庁が公表している資料「令和6年分贈与税の申告のしかた」には、自動車は原則として類似品の売買価額や専門家の意見などを参考として評価する、との記載があります。
 
中古車の場合、中古車市場における売買価格の相場や、中古車業者による査定額を参考にします。今回のケースでは、アルファードの査定額「130万円」が贈与する財産の価額とみなされるでしょう。
 

130万円のアルファードの贈与税はいくら?

130万円の査定を受けたアルファードを息子夫婦にプレゼントすると、どれくらいの贈与税がかかるでしょうか? 実際に計算してみましょう。
 
まず、130万円から基礎控除を差し引いて課税価格を算出します。課税価格は「130万円-110万円=20万円」です。
 
次に、課税価格に税率をかけて贈与税額を計算します。課税価格が200万円以下の場合、税率は10%です。したがって、贈与税額は「20万円×10%=2万円」となります。
 
ちなみに、贈与税の税率には「一般税率」と「特例税率」の2種類があります。親が、その年の1月1日時点で18歳以上だった子どもに対して贈与する場合、特例税率が用いられます。ただし、課税価格が200万円以下の場合、税率はどちらも10%で変わりません。
 

中古車の贈与税を節税する方法は?