
▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
老後資金の目標額はいくら?
共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営する株式会社ロイヤリティ マーケティングが実施した「老後に関する調査」によると、80%以上の人が老後生活に不安を感じていて、特にお金に関する不安が多かったとのことです。老後資金を準備することは大切だと分かっていても、実際にいくらを目標に貯金をすればよいか気になる方もいるでしょう。
同調査によると、老後生活への備えとして「貯蓄や投資など資産構築」に取り組んでいる人も多く、貯蓄の目標額をまとめると以下の通りです。
・3000万円以上:20%
・2000万円以上3000万円未満:16%
・1000万円以上2000万円未満:15%
・500万円以上1000万円未満:7%
・300万円以上500万円未満:4%
・300万円未満:9%
(「Pontaリサーチ」調べ)
性年代別で見ても、60代男性の27%および60代女性の19%は目標額を3000万円以上としています。「老後2000万円問題」が話題になったこともありましたが、実際には3000万円以上必要であると感じている人も多いようです。
60代の平均貯蓄額は? 3000万円以上貯めている人の割合
金融広報中央委員会「知るぽると」の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」によると、60代の平均貯蓄額は2026万円(中央値:700万円)であるとのことです。
3000万円以上貯めている世帯の割合は20.5%ですが、貯蓄のない世帯の割合も21.0%あり、貯蓄のある世帯とそうでない世帯が極端に分かれている状況も見受けられます。
貯蓄のある世帯だけで見ると、60代の平均貯蓄額は2588万円(中央値:1200万円)で、3000万円以上の貯蓄がある世帯は26.0%です。「3000万円」と聞くと大きすぎる目標額に感じられるかもしれませんが、達成不可能ではないことが分かります。