コードリのレースと刺繍博物館(Musée des Dentelles et Broderies)

コードリのレースと刺繍博物館(写真=Musee des dentelles et broderies)

コードリ市にあるのは、「レースと刺繍博物館」です。カレーとコードリのリバーレースはどちらも同じ技術を用いていますが、コードリ産は、カレー産に比べて幅広のため、オートクチュールのドレスに使われることが多いです。例えば、英国キャサリン妃のウェディングドレスにも、コードリ産のレースがふんだんに使われたことが展示で記されています。

19世紀の旧レース製作所にある博物館では、レース製作の工程を詳しく観察することができます。カレーのモードセンター同様、リバーレース機のデモンストレーションもあります。2018年10月12日には、特別展「モードの精神 1915-1945(L’Esprit de mode 1915-1945)」展がはじまったばかりで、当時の貴重なレース使いが鑑賞できます。こちらの特別展は、2019年9月15日までの予定です。

レースを知ることでレースの価値がより見えるように

数えきれないほどの糸が複雑により合わさってつくられるリバーレース。精緻な模様の秘密を探る見学の後は、レースを見る目も変わるように感じます。どちらの施設のブティックにも、リバーレースを用いた小物が並ぶので、足を止めてみるのも良いかもしれません。

特にカレーはイギリスからも行きやすい場所。フランス旅行だけでなく、ベルギー、イギリス滞在ついでにも気軽に立ち寄ってみてください。

文・冠ゆき(地球の歩き方 トゥルコアンWeb特派員)

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