繊細な肌触りと上品な見た目が気持ちを上げてくれるレース。レースの中でも特に手間を掛けて作る高品質なものをリバーレースと言います。フランス北部のカレー市とコードリ市は、19世紀生まれのリバーレースを当時から製造し続けていることで知られています。

「カレー・コードリのレース(La Dentelle de Calais-Caudry)」は、いまも、高級ブランドに引っ張りだこの素材です。どちらの街にも、レースの歴史を紐解くミュージアムがあるので紹介しましょう。

カレーのレース・モードセンター(Cite de la dentelle et de la mode)

2019年1月6日まで開催中のオート・ダンテル展で展示されているジャン=ポール・ゴルチエ2016-17秋冬コレクション
(写真=Robin)

レース・モードセンターの常設展は、ハンドメイドからはじまった各種レースの紹介から、1817年以来、カレーに根ざした機械編みレースの発展と繁栄の様子をさまざまな角度から説明してくれます。

モードセンターの名にふさわしく、レースとファッションの関わりに焦点を絞った展示も多いのが特徴です。また、特別企画展では、有名デザイナーによる作品や今をときめくハイブランドのドレスが勢ぞろいしており、見学者のため息を誘います。