30代は資産運用も考えよう
ただ貯蓄するだけでなく、「さらに増やしたい」と思うのなら、長期的な資産運用を検討してもいいでしょう。30代であれば月々積み立てた金額から複利効果も期待できるため、長期にわたって続けることで利益を出せる可能性も高まります。
投資信託を検討する
投資信託とは、投資家から集めた資金を専門家が運用する商品のことです。運用成績は市場によって変動し、元本が保証されていないため、投資信託での運用をためらっている人が多いかもしれません。ただし、投資信託は預かった資産をいくつかの商品に分けて投資する「分散投資」を行っているので、リスクが軽減されると言われています。
先述の長期的な資産運用による複利効果も期待できるため、30代からの資産運用として投資信託はメリットが大きいと言えるでしょう。
また、投資としては比較的手軽な1万円という金額から始められるのも大きなメリットです。債券や株式などの投資を個人で行うには大きな資金と多くの知識が必要ですが、投資信託の場合、専門家が代わって運用するので、プロに任せているという安心感があります。
「NISA」「つみたてNISA」を活用する
「NISA」や「つみたてNISA」を始めてもいいでしょう。NISAやつみたてNISAは、毎年一定額の範囲で購入した金融商品から得た利益が非課税となる制度です。一般口座や特定口座から株式投資信託を購入した場合、通常は利益に約20%の税金がかかります。
ところが、NISAやつみたてNISAは一定額までの運用であれば利益に税金がかからない仕組みになっているため、メリットが大きいのが特徴です。
NISAの対象商品の中には、先述の投資信託も含まれますが、運用できる商品とできない商品があるため注意が必要です。NISAの非課税期間は5年間で毎年120万円が上限、つみたてNISAの非課税期間は20年間で毎年40万円が上限となっています。
短期間でまとまった金額の運用にチャレンジするか、長期間で少額ずつ積み立ててリスクを分散させるかなどを選択できるので、自分に合った方法で運用できるのも魅力です。
<NISA、つみたてNISAの概要>
NISA | つみたてNISA | |
---|---|---|
利用できる人 | 日本に住む20歳以上の人 (口座を開設する年の1月1日現在) |
日本に住む20歳以上の人 (口座を開設する年の1月1日現在) |
口座開設 可能数 |
1人1口座 | 1人1口座 |
非課税投資枠 | 新規投資額で毎年120万円が上限 (非課税投資枠は5年間で最大600万円) |
新規投資額で毎年40万円が上限 (非課税投資枠は20年間で最大800万円) |
非課税期間 | 2014年~2023年 | 2018年~2037年 |
※NISAとつみたてNISAは併用することはできません。
30代からの貯蓄では資産運用を考えよう
30代からスタートすれば、貯蓄も投資も長期間にわたって続けられることがメリットになります。30代のうちに始めておくことで自分や家族の将来の選択肢を増やすことができるかもしれません。続けやすい方法を選んで、今から貯蓄や投資を始めてみてはどうでしょうか?
提供・UpU
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