30代になると、結婚・出産を機に家族が増えることで住宅を購入するなど、お金の使い方を意識することが多いのではないでしょうか。また、独身でも老後のためにすでに貯蓄をスタートしている人がいるでしょう。ただし、今の貯蓄額で子どもの教育費や老後資金が足りるのか、不安になるかもしれません。そこで今回は、30代の貯蓄のポイントや運用方法について紹介します。

30代の貯蓄は何に備えておくべき?

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会社員としての生活が10年を超える人が多くなる30代は収入が増え、結婚、出産、昇進といったように、人それぞれのライフスタイルが確立されていく時期です。そうした人生の節目の1つとなるのが30代です。

20代の頃ならば、ファッションや趣味にお金を使い、貯蓄は2の次、3の次という人も少なからずいるでしょうが、30代も同じように過ごすというのは考えものです。

それは、30代が将来のことを見据えた貯蓄が必要になってくる年代だからです。では、何を見据えて貯蓄していけばいいのでしょうか。代表的なものを挙げて解説していきます。

子どもの教育費

30代になると、すでに子どもがいて教育費の貯蓄を考えている人もいることでしょう。学費は、子どもが大きくなるにつれて増えていきます。また中学受験、高校受験、大学受験といったように、受験のために塾や予備校にかかる費用も発生するため、学校外活動費も次第に高額になっていきます。

文部科学省が行った「平成30年度 子供の学習費調査」によると、2019年時点で公立の幼稚園に通った場合にかかる1年の学費が約22万円です。同じように公立の小学校では約32万円、中学校は約49万円、高校(全日制)は約46万円となっています。

公立の幼稚園を3年間、小学校から高校までの12年間全て公立に通った場合は約540万円の学費がかかることになります。

子ども自身が私立への進学や海外留学を希望した場合に、貯蓄があることで希望をかなえられることもあります。子どもの可能性の幅を狭めないためにも、早いうちに学資保険への加入や積立貯蓄をスタートさせておくと安心です。

親の介護費

30代はまだ親が元気に生活している場合も多いですが、40代、50代になったときに考えておく必要があるのが親の介護費です。親にしても介護を想定しての老後費用は蓄えてはいるでしょうが、それだけでは足りず、子どもに頼らざるをえないことがあるかもしれません。そうした「もしも」の状況を想定し貯蓄しておくことも大切になってきます。

老後資金

2019年に金融庁の金融審議会がまとめた報告書に「95歳まで生きるためには公的年金だけでは足りず、夫婦で2,000万円が不足する」と書かれていたため、「老後2,000万円問題」として大変話題となりました。

平均寿命が伸び、定年退職後の人生も長くなっています。長い老後を見据えた貯蓄が早いうちから必要だと言えるでしょう。そのような老後を見据えた貯蓄も、30代からスタートさせればまだ間に合います。

貯蓄を成功させるポイントとは?

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一般的に20代よりも30代は収入が増えます。貯蓄をするチャンスとも言えますが、結婚・出産などのライフイベントが多く、同様に友人・知人のライフイベントも多いため、出費が多いのも30代です。そこで、30代でもうまく貯蓄をするためのコツをお伝えします。

貯蓄用の口座を作り手取りの2割を入れる

貯蓄をするに当たっては毎月いくら貯蓄するか金額を決めましょう。その貯蓄する額ですが収入の2割が目安と言われています。

そして貯蓄するお金は貯蓄用の口座に入れます。給与が振り込まれたら先に貯蓄用口座に入れることを習慣づけましょう。そして、残ったお金でやりくりすることを心がけると貯まりやすくなります。

貯蓄用の口座は定期預金に

貯蓄用の口座を作っても、それが普通預金だといつでも引き出せるため、つい誘惑に駆られて使ってしまった……などと言うことにもなりかねません。そうならないよう、貯蓄用の口座は一度お金を入れたら一定期間引き出すことができない定期預金にしておきましょう。