けど、このときは旅行でしたし、やっぱり来るんじゃないかと期待していたのも事実です。まあ、見事に裏切られちゃったんですけどね(苦笑)」
北海道に到着後、LINEをチェックすると出発前に聞いた内容とほぼ同じの《俺の分まで楽しんできて》との彼からのメッセージがあり、怒りは頂点に達します。
「出発前の電話では、私もこれから急いで保安検査場を通って出発ゲートまで行かなきゃいけなかったから怒る余裕もありませんでした。けど、飛行機に乗ってひと息つき、改めて考えているとカレのあり得ない態度に怒りがだんだんとこみ上げてきて、そのうえのあのLINEでしたから。
もう、あきれ果ててしまい、返信せずに既読スルーのままにしておきました」

返信がなかったことに、さすがの彼氏もあわてたのか次々とメッセージが届き、電話も何度も着信があったそうですがすべて無視したといいます。
「私も怒っていたから感情的なやりとりになってしまうのが目に見えていましたし、せっかく北海道に来てまでこれ以上、嫌な気分になりたくないじゃないですか。途中で『今から行くから!』ってLINEもあったから少し期待していたのですが、夜にホテルから電話したら家に居ました(苦笑)。
しかも、一言も謝りもせずにヘラヘラと言い訳ばかりを繰り返し、私の中でカレに対する愛情も信頼も一気に失せていくのがわかりました」

有紀さんの態度がそれまでとは違うことに気づき、あわてて謝罪の言葉を述べたそうですが、時間にルーズなところはその後も変わらず、旅行から4か月ほどで別れてしまいます。
「この一件を機に反省するかなと思ったのですが、どうやら私が甘かったみたいです。まあ、ひとり旅の経験は何度もあって、北海道旅行自体はそれなりに満喫できましたし、私にとって嫌な思い出にならずに済んだから別にいいかなって。あれは最初からひとり旅だったんだと思うようにしています(笑)」