『フレンズ』とは?

『フレンズ』(原題:Friends)は、1994年から2004年までアメリカのNBCで放送されたシチュエーション・コメディ(シットコム)。全10シーズン、236エピソードが制作され、ニューヨークを舞台に20代から30代の男女6人の友情や恋愛、日常生活をコミカルに描いた。

メインキャストはジェニファー・アニストン(レイチェル・グリーン役)、コートニー・コックス(モニカ・ゲラー役)、リサ・クドロ―(フィービー・ブッフェ役)、デヴィッド・シュワイマー(ロス・ゲラー役)、マット・ルブランク(ジョーイ・トリビアーニ役)、マシュー・ペリー(チャンドラー・ビング役)の6人だ。

『フレンズ』キャスト

『フレンズ』キャスト photo: Featureflash Photo Agency / Shutterstock.com

『フレンズ』は放送開始直後から高い人気を博し、全シーズンを通じて全米視聴者数ランキングのトップ10にランクイン。特に第8シーズン(2001年~2002年)では平均視聴者数が約2,450万人に達し、同シーズンのテレビ番組で最高視聴率を記録した。

また、キャラクターたちのファッションやライフスタイル、セリフなどが社会現象となり、放送終了後も再放送やストリーミング配信を通じて新たなファンを獲得し続ける伝説的なシットコムである。

なぜ『フレンズ』のキャストは出演しなかったのか?

本作の監督ロバート・パルンボは、同ドキュメンタリーにメインキャストたちが出演しなかった理由について次のように説明している。

「ドキュメンタリーを制作するのは早すぎるとは思いません。しかし、彼の死の影響がまだ生々しく残っているため、『フレンズ』のキャストがこの段階で出演することをためらったのは理解できます。もしかすると何年も先になれば… 彼らの決断は尊重しています」

つまり、彼の死があまりにも最近の出来事であり、共演者たちにとっても受け入れるには時間が必要だったということのようだ。

また、ジェニファー・アニストンは2004年のインタビューで、マシューの依存症について「私たちには彼を助ける術がなかった」と涙ながらに語っている。長年彼と親しくしていたキャストにとって、彼の死を振り返ることは非常に辛いことであり、そうした心情も今回の決断に影響を与えたのかもしれない。