「ゲノム編集」と「遺伝子組換え」の違いとは?
つまり、
ゲノム編集・・・DNA切断酵素(部位特異的ヌクレアーゼ)を利用した遺伝子改変
遺伝子組換え・・・別の生物のDNA配列を組込む
ということです。
ゲノム編集の中でも、SDN-1は遺伝子組換えではないです(別の生物のDNAを組込んでいないから)。
但し、ゲノム編集の中でもSDN-3は遺伝子組換えになり得ます(別の生物のDNAを組込んでいるから)。
SDN-2は、グレーです(組込んだDNA配列の長さによります)。
また、ゲノム編集ではない(部位特異的ヌクレアーゼを利用しない)遺伝子組換えもあります。
ごっちゃになりがちですが、この図でざっくり覚えましょう!
続いて、品種改良に関してご説明します!
「品種改良」とは?
品種改良は、植物や家畜などに、遺伝子を利用して、より有用な品種を作り出すことです。
大まかには、以下の4つに分類することができます。
①突然変異(自然界での突然変異や従来法による変異により性質が変化したものを選抜)
②交配(異なる品種をかけ合わせる)
③ゲノム編集(狙った遺伝子に効率よく変異を導入)
④遺伝子組換え(別の生物から目的とする遺伝子を導入)
品種改良、と聞くと、多くの人が「交配による品種改良」を思い浮かべるのではないでしょうか。
これは、上図のように、品種改良の手法の一つになります。
「従来法」とは?
従来法とは、「突然変異」を活用した品種改良の手法の一つです。
人為的に遺伝子の「突然変異」を誘発して、有用な性質を持つ品種を人為的に作り選別します。
変異の誘発方法としては、
・放射線照射(ガンマ線や粒子線ビーム等)
・化学変異原処理(DNAの複製ミスを誘発させる化学物質を用いる)
・組織培養(培養することにより変異を誘発)
などがあります。
この従来法による品種改良は、放射線を使ってる可能性もあり、ぱっと見、危険なイメージがあるかもしれませんが、しっかりと安全性を担保されたものが製品化されています。
ただ、不安な方は表示を見ましょう・・・と言いたいところですが、従来法の品種改良は特に表示されません(遺伝子組換えは表示義務がありますが)。
では、ゲノム編集の食品表示義務はどうなっているのでしょうか?
今日は長くなってしまったので、表示に関する話は次回にさせていただきます!
以上、今日は「ゲノム編集」「遺伝子組換え」「品種改良」「従来法」の違いについてお話ししました!
遺伝子の話は難しいと思いますが、なるべく分かりやすくお伝えできるよう頑張りました・・・でも、あまり自信ないです。難しいですね。。。
———————————————————————————–
本日のまとめ
・「ゲノム編集」は特定のDNAを切断して遺伝子を改変する
・「遺伝子組換え」は、別の生物のDNA配列を組込む
・「従来法」は人為的に遺伝子の突然変異を誘発する手法
・「品種改良」は、「突然変異(従来法など)」「交配」「ゲノム編集」「遺伝子組換え」等を利用して有用な品種を作り出すこと
・今日は真面目な話で全くボケれませんでした、ごめんなさい
————————————————————————————
提供・味覚ステーション
【こちらの記事も読まれています】
>オススメ!合格祈願お菓子ランキング!~受験生にプレゼントしちゃダメな食べ物は?~
>「あまおう」「紅ほっぺ」「あきひめ」どれが1番おいしい?~イチゴのおいしさと酸味感度の関係~
>電子レンジの原理と「マイクロ波」「赤外線」の違い~なぜパンはオーブンでご飯はレンジ?~
>砂糖と上白糖とグラニュー糖の違いは?~砂糖の種類と特徴~
>ポテトチップス食べ比べ!味の違いは?美味しいのは?~「カルビー」「セブンプレミアム」「チップスター」~