韓国2大メーカー、昨年の売上は目標より100万台減

初登場にも関わらず、見事1位を獲得したジェネシス。開発元の現代自動車からは、もうひとつのブランド現代も11位に入っている。コンシューマー・リポート自動車テスト部門のディレクター、ジェイク・フィッシャー氏いわく、ジェネシスは高級車というイメージだけでなく、「信頼性や快適な走行感、最新のテクノロジーを使いやすく採用したという点でも評価が高い」(CNBC2018年2月22日付記事 )。

現代自動車は韓国最大手で国際的な人気を誇るが、2017年の売上は450万台と目標を58万台下回る結果となった。

韓国ブランドでは起亜も6位に。現代自動車に続く韓国第2の自動車メーカ—だが、やはり昨年は売上が目標を42万台下回る275万台に留まった(ロイター2018年1月20日付記事 )。

高級ブランドの低価格帯モデルが顧客の満足度を下げる要因に?

底堅い強さを見せつけたドイツ。Audi、BMW、ポルシェがトップ3入りしたほか、メルセデスベンツやフォルクスワーゲン、MINIがトップ30に。

フォルクスワーゲンは「自動車産業史上最悪のスキャンダル」といわれた排気ガステスト不正の余韻がいまも色濃く、信頼性は非常に低い(44pt)。

メルセデスベンツのCLAを筆頭に低~中価格帯(3万ドル前後)のモデルを導入したドイツの高級ブランドだが、そうしたミレニアム世代を意識した戦略が「顧客の満足度で裏目にでた」と、フィッシャー氏は昨年末に応じたデロイト・フリープレスの取材で語っている。

最終的な決め手は「消費者の満足度」? 王冠はTelsaへ

トップ30にランクインしたブランド数で最多を記録した米国。トップのTeslaは8位と顧客の満足度(90pt)で不動の人気を誇る。Model Xは信頼性で今ひとつの評価だが、Model Sはそうした問題点を克服している。「電気自動車=環境にやさしい未来の車」というイメージも、消費者から高評価を受けている理由のひとつだろう。

同じく顧客の満足度が高い(78pt)11位のクライスラーに続き、リンカーンが15位という結果は若干意外である。リンカーンは路上テスト(66pt)、信頼性(33pt)も低めだが、顧客の満足度(75pt)は高い。

デザイン、価格、走行性、機能など、車を評価する基準は様々だが、最終的には実際に車を使用する消費者を満足させれるか否かが決め手となるのだろう。その点はフィッシャー氏も同意している。

文・アレン・琴子(英国在住フリーランスライター)/ZUU online

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