「グッド・ピープル」を探せ

私は、新幹線に乗るときは必ずグリーン車を利用します。飛行機なら、ファーストクラスに乗ります。宿泊場所は一流ホテルを選びます。

自慢ではありません。今ほどお金のなかった、27歳でメリルリンチに入社したころからの、私の習慣です。きっかけは、当時の上司のアドバイス。

「とにかく、いい場所に出入りしなさい」とその人はいいました。

なぜなら、そこには「グッド・ピープル」がいるからだと。

良い場所には、社会的ステイタスの高い人がいます。高い見識・知性・魅力の持ち主がいます。そうした一流の人が集う場所に身を置くことが、成功の秘訣だと教えられたのです。

近所の喫茶店や、どこにでもあるカフェチェーンではなく、一流ホテルのカフェラウンジに行ってみると違った世界が見られます。

スポーツジムも、一流の人が通うような高級ジムに行ってみるのがおすすめです。

その上司は、「一流スポーツクラブに行けば、普通なら出会えないような政治家や財界人と、サウナで裸のつきあいができる」といっていました。

そこから、思わぬ形でチャンスがつかめたり……ということもあるかもしれませんが、それよりも自分自身の意識の向上、一流意識をもつレッスンになります。

すぐには実益には結びつきません。

「それならどうしてそんなことにお金をかけるの?それこそ無駄遣いでは?」

と考えるのは早計です。身銭を切ることで「ここに居続けるためにどれくらいの収入が要るだろうか」ということにも思考が回ります。そして「ここにふさわしい人間になろう」という意欲が起こります。

つまりこれまた、有効な自分への投資なのです。

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菅下清廣(すがした きよひろ)
スガシタパートナーズ(株)代表取締役。国際金融コンサルタント。投資家。学校法人立命館 顧問。メリルリンチをはじめとする名門金融機関で活躍後、現職。「経済の千里眼」の異名を持ち、政財界に多くの信奉者を持つ。 『今こそ「お金の教養」を身につけなさい』(PHPビジネス新書)、 『マネーバブルで勝負する「10倍株」の見つけ方 【2018年上半期版】』(実務教育出版)など著書多数。

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