仕事を覚えることで精一杯な若手のうちは、「先輩にいかに気に入ってもらうか」が重要です。そのためには、仕事を頑張るのは当然として、先輩と共通の話題を持つことも大事です。人間は、自分と同じものが好きな相手には少し気を許してしまうもの。作品の世代ではないはずの若者に「○○って最高ですよね!」と言われたら、「おっ、わかっているね~!」と気に入られること間違いなしです。そこで30代上司なら、このアニメが好きな可能性が高い!? チェックしておけば同期と差をつけられそうなアニメを集めました。

『美少女戦士セーラームーン』(1992年3月より放送開始、全46話)

中学生の月野うさぎがひょんなことからセーラー戦士になり、仲間たちと地球を守るために戦う姿を描いた、少女漫画の金字塔です。

『美少女戦士セーラームーン』が会話のタネとして使えるのは、作品25周年プロジェクトのおかげで、今もグッズが手に入りやすいからです。文房具など職場で使えるグッズも多いので、職場の話のタネになることでしょう。

グッズだけ使って作品について知らないと、上司はがっかりしてしまうかも。とはいえ、アニメ全46話はハードルが高い……(『美少女戦士セーラームーンR』や『美少女戦士セーラームーンS』などシリーズすべてで200話以上あります)。

そんなときは、とりあえず『劇場版美少女戦士セーラームーンR』をチェックしておけば通ぶれるかも。 こちらは『少女革命ウテナ』などで知られる大物アニメ監督・幾原邦彦の作品で、ファンの間でも評価はトップクラスです。「劇場版Rを観て泣いた」と言えば、上司も共感してくれるはずです。

ちなみに女児向けアニメでいうと、『カードキャプターさくら』も30代上司はストライクでしょう。こちらも新シリーズが連載中で、グッズが手に入りやすいタイミングです。

『マクロスF』(2008年4月より放送開始、全25話)

未知の宇宙生物との戦いと、主人公をめぐる2人のアイドルの三角関係を描いたラブストーリーです。このアニメ、とにかく“歌”が流行りました。

今や国民的作曲家となった菅野よう子が手掛ける音楽は、どれも耳に残るものばかり。2000年代を生きたアニメ好きの人で、オープニングテーマ『トライアングラー』を聴いたことがない人はいないのでは? ヒロイン2人が歌う『ライオン』も名曲と評判で、上司とカラオケでデュエットしたら喜ばれるでしょう。

他に楽曲が流行ったアニメといえば、『けいおん!』や『らき☆すた』などがあります。カラオケ用に、1990年代・2000年代のアニソンをいくつかチェックしてみてもいいでしょう。

『新世紀エヴァンゲリオン』(1995年10月より放送開始、全26話)

30代上司だけでなく、20代にもファンが多い『エヴァ』。熱狂的ファンの多い作品だからこそ、会話では注意が必要です!

放送当時の『エヴァンゲリオン』旋風は、すさまじいものでした。賛否両論の最終回や、物議を醸した劇場版……。そんな環境をリアルタイムで経験した人のなかには、「生半可にエヴァを語られるくらいなら何も言われないほうがマシ」という人も少なくないはず。

どの作品にも言えることですが、まずは「この人はどの程度の“ファン”なのか?」を見極めることが肝心ですね。

ちなみに『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』は2020年6月公開予定です。新劇場版シリーズは2007年から数回公開されているので、「『序』、『破』、『Q』、何歳のとき、誰と観に行った?」という話題は意外と盛り上がりますよ。