海外に出ると、日本では普通のことが「おかしい」と言われ、自分でも「おかしい」と気づく人が多いようです。

筆者も子連れで海外に出てからそのような経験が重なり、日本にも嫌なところがあることに気づきました。その中から、特に強く感じた3つの日本の嫌なところを挙げていきます。

日本は同調圧力が強い

海外に住んでいると、日本の「同調圧力」が嫌だと感じるようになります。

海外では、他の人と同じでなくても変な目で見られることはめったにありません。海外日本人コミュニティ内では同調圧力を感じるものの、そこから離れれば同調圧力から解放されるのも海外生活のよい点です。

そのせいでしょうか。日本に戻ると全方面から「みんなと違うのは許さない」といった同調圧力をより強く実感するようになります。そのことは海外在住邦人の中でもよく話題になっていました。

海外に出ると日本のよい面の方が目につきますが、「同調圧力」は悪い面としてクローズアップされてしまうようです。

日本は労働時間が長すぎる

労働時間の長さも、海外に出るとよくわかる日本の嫌な面です。

日本企業の海外駐在員は遅くまで残業する人が多いのですが、現地スタッフは早い時間に帰ります。筆者が滞在した国では遅い時間まで現地スタッフを残業させるとすぐに辞めてしまうので、日本人だけが遅くまで残業していました。

筆者は当時駐在員妻として家庭を守っていましたが、連日深夜帰りの夫に家事育児のサポートは期待できず完全ワンオペ状態。同じく言葉が違う海外で心細い思いをしている駐在員妻はたくさんいました。今もそのような日本企業は多いでしょう。

現地の友人に「日本人の労働時間は長すぎる。おかしいと思わない?」と聞かれたことがあります。それで筆者も日本人の長時間労働に違和感を抱き始め、今では日本の恥とまで思うようになりました。