東京は駅チカ、巨大商業ビルやショッピングモールが次々と開発され、よくも悪くもどんどん現代化しています。しかし実はまだまだ元気な商店街がたくさんあるんです。元気の秘訣は、商店街の歴史を大事にする姿勢と新しいものを柔軟に取り入れるチャレンジ精神の両立! 昔からいる人たちも新しくやって来た人たちも、みんな包み込んできた名商店街です。そこで今回は「安い! うまい! 懐かしい! だけどどこか新しい!」といった東京の素敵な商店街を紹介します!
1. 激安惣菜の聖地・十条銀座はエスニックも楽しめる
JR埼京線の十条駅を降りてすぐにある「十条銀座」は、1977年に作られた東京都北区最大のアーケード商店街。激安・激ウマ惣菜の聖地として知られるこちらは、食べ歩きにはもってこいのホットスポットです。
まずチェックするべきなのは、行列の絶えない鶏肉専門店の「鳥大」。高くて200円台の安ウマ鶏肉惣菜が並ぶなか、特に有名なのが驚異の1個10円、多い日は1日で1万個売れることもあるという「チキンボール」でしょう!
鶏ひき肉におからを加えたミートボールをカラッと揚げたこちらの逸品は、ふわふわした食感でいくらでも食べられちゃいそう。「安い」「うまい」「ボリューミー」という商店街3原則を体現した「惣菜 あい菜家2号店」も十条銀座を代表する名店。商店街食べ歩きの定番・コロッケはまさかの1個30円! じゃがいもの自然な甘さを感じる優しいコロッケです。
海外からやってくるニューカマーも多い十条銀座では、エスニックな料理も楽しむことができます。注目なのが、このところじわじわ人気が高まっている南インド料理を提供する「カレーリーブス」。
大きなバナナリーフで魚のフライやインド風オムレツなどの6種類のおかずとご飯を包んだ限定ランチ、その名も「バナナリーフ弁当」です。
テイクアウトはカレーなしのみで1個980円! 本格派の味もさることながら見た目も楽しく異国情緒を感じさせてくれますよ。その他、食べ放題などのイベントも頻繁に行われるので気になる人はお店TwitterやFacebookを要チェック!
2. グルメはもちろん、猫好きにもたまらない谷中銀座
谷中・根津・千駄木を合わせた通称「谷根千(やねせん)」エリアは、下町情緒の色濃く残る人気の観光スポットですが、街のそこかしこで多くの猫ちゃんたちと触れ合える「猫の街」としても有名です。そんな谷根千の顔、「谷中銀座」では、商店街をあげて猫をフィーチャー! 街全体にさまざまな招き猫が配置され、猫をモチーフとしたオリジナル商品を扱うお店もたくさんあるんです。
古き良き下町情緒と猫ちゃんにダブルで癒されちゃいますね。グルメのほうは下町の定番、メンチカツ!ここでは3つのお店を紹介します。
- 肉のすずきの元気メンチカツ
- カフェ猫衛門で絵付け体験
- 越後屋酒店で角打ち
肉のすずきの元気メンチカツ
一部で“キング・オブ・メンチカツ”とも呼ばれる「肉のすずき」の「元気メンチカツ」1個230円は、行列必至ではありますが、ぜひ食べるべき逸品です。使用されているのは、精肉店ならではのこだわり和牛。粗めに挽かれたひき肉は肉感たっぷりで、一口かじると溺れそうなほどの肉汁がジュワリ……“キング・オブ・メンチカツ”という評価も納得の、メンチカツの最高峰です。
カフェ猫衛門で絵付け体験
ボリュームたっぷりのメンチカツを食べたら腹ごなしに少し歩いて「カフェ猫衛門」に足を運んでみましょう。味のある木造の長屋を改装した、レトロモダンな雰囲気がおしゃれなこちらのカフェ。店名からもわかるように、猫をモチーフとしたメニューがたくさんあります。ユニークなのが、「招き猫の絵付け」体験。小さな無地の招き猫にペンで柄や顔を書き、自分だけのオリジナル招き猫を作れちゃいます。
安定の定番招き猫にするもよし、アバンギャルドなアート招き猫を作るもよしです!日が沈んできたら、下町らしく“角打ち”を楽しんでみるのも面白いです。
越後屋酒店で角打ち
角打ちとは、酒屋さんの店頭で買ったお酒をそのまま飲むというスタイルのこと!創業100年を超える歴史を誇る「越後屋酒店」では、店先に並べられた一升瓶ケースに腰かけて風情たっぷりの角打ちを楽しむことができます。地元のお客さんも海外からの観光客も一緒になって初対面なのに会話が弾む、なんてこともしばしば!
老舗のたしかな目利きで厳選されたこだわりのお酒をリーズナブルに味わいながら下町の夜を満喫しちゃいましょう!