◆え、ダサ……生き残りに負けた平成アイテム

いっぽう、平成に流行ったアイテムならなんでもイケる…!? というワケではもちろんありません。平成といっても31年ありますからね。「平成レトロ」と称して今ブームが再来しているのは、とくに2000年〜2010年前後に流行ったものです。ですが、その期間に流行したアイテムでも「これは今見てもダサいね……」と認識されているアイテムも存在します。

生き残りに負けた平成アイテム
具体的には、トレンカ、ハンパ丈レギンス、ゴムタイプのサッシュベルト、膝丈コクーンスカート、ウエストマークのダウンコート、花柄のスキニーパンツ、ビビッドな発色のカラータイツなど。とくにファッションアイテムでいえば、スカート以上にボトムスや脚のラインが目立つような流行アイテムは再ブームにはいたらなかったようです。

これらのアイテムは、脚の露出はしたくないけれど、体型カバーしつつオシャレに見せたいという目的で当時流行ったもの。令和のZ世代から言わせれば「これ着るくらいなら、生足出したほうが可愛くない?」ということなのでしょう。再流行に乗るには、ちょっと中途半端な位置付けのアイテムだったのかもしれません。

サッシュベルト、ウエストマークのダウンコートもしかり。今はボトムスがロング丈かミニ丈に二極化されています。ウエストマークをする着こなしはハンパ丈のトップスやボトムスを着る際にスタイルが悪くなるのをカバーするために生まれた着こなしテクニックなので、今の流行りに乗り切らなかったのでしょう。

◆再ブームになるかの線引きは「ギャルマインドの有無」

ファッションにおいて、受け入れられるものとそうでないもの線引きとなるのが、やはり「ギャルっぽいかどうか」なのではないかなと思います。個性的で自由で、カワイイをギュッと詰め込んで、誰に何をどう思われるか気にしないギャルマインドが、今の令和女子に刺さっているのでしょう。