一人暮らしのため、毎日夕食はコスパもタイパもよい「レトルト食品」です。栄養面を考えると、やめた方がよいでしょうか?
一人暮らしの方にとって、すぐに食べられるレトルト食品は非常に便利です。毎日仕事や学業で忙しく、自炊する時間や気力がないときでも、手軽においしい食事がとれるのはレトルト食品のメリットでしょう。   しかし、毎日レトルト食品ばかりの食生活では栄養面が気になります。今回は、レトルト食品の栄養価や注意点についてまとめました。

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レトルト食品のメリットとデメリット

レトルト食品は、調理済みの食品を袋や容器に詰めて高圧で加熱殺菌処理をした食品です。無菌状態となるために常温で長期保存が可能になり、加熱するだけで食べられます。
調理時間を大幅に短縮できるほか、調理器具や食器を洗う手間が少なく、後片付けが簡単です。
これらは忙しい現代人にとって大きなメリットでしょう。
 
レトルト食品は、買い置きしておけばいつでも手軽に食事でき、100円台~300円台の商品が中心で、食費を節約できる可能性があります。カレーやパスタソース、丼ものなど、豊富な種類から選べるのに加え、近年は技術の進歩により、味も格段に向上しているといわれています。
 
レトルト食品のデメリットは、高圧加熱殺菌の過程で食品の風味や食感が変化することがある点です。また、偏った食事になりやすく、特定の栄養素(食物繊維やビタミン類など)が不足する可能性があります。同じような種類や味が続くと、飽きてしまうかもしれません。
 

毎日夕食をレトルト食品にした場合のコスト

毎日、夕食にレトルト食品を食べる場合のコストは、レトルト食品の種類や価格、量によって異なりますが、以下の計算を基におおよその目安を示します。
 
一般的なレトルト食品の価格は、1食あたり100円~300円程度です。1食あたりの価格を250円と仮定した場合、1ヶ月(30日)のコストは7500円となります。また、主食となるご飯を週5回(月に22回)、パスタを週2回(月に8回)食べると仮定します。
 
5キログラムの米を3500円で購入し、1食あたり0.5合(約75グラム)食べるとすると1食あたり52.5円、1ヶ月のコストは1155円です。また、パスタを1食あたり100グラムとすると、月に800グラム消費することになります。パスタの価格が500グラム400円の場合、1食あたり80円、1ヶ月あたりのコストは640円です。
 
主食とレトルト食品の金額を合計すると、夕食にかかるコストの目安は月1万円程度となります。
 
通信販売などを利用してまとめ買いすれば、1食あたりのコストをさらにおさえられるでしょう。しかし、付け合わせなどの追加費用を考慮すると、さらに数千円程度が加算される可能性があります。
 

レトルト食品の栄養価は問題ない?