同庁によると、医療保険加入者一人あたりの全制度平均見込み月額は、次の通りです。

●令和8年度:250円
●令和9年度:350円
●令和10年度:450円

ただし、個々人の厳密な拠出額は、加入する医療保険制度・所得・世帯の状況などによって異なります。例えば、医療保険制度別の加入者一人あたりの平均見込み月額は、表1の通りです。
 
表1

令和8年度見込み額 令和9年度見込み額 令和10年度見込み額
被用者保険 300円(被保険者一人あたり450円) 400円(被保険者一人あたり600円) 500円(被保険者一人あたり800円)
└全国健康保険協会(協会けんぽ) 250円(被保険者一人あたり400円) 350円(被保険者一人あたり550円) 450円(被保険者一人あたり700円)
└健康保険組合 300円(被保険者一人あたり500円) 400円(被保険者一人あたり700円) 500円(被保険者一人あたり850円)
└共済組合 350円(被保険者一人あたり550円) 450円(被保険者一人あたり750円) 600円(被保険者一人あたり950円)
国民健康保険 250円(一世帯あたり350円) 300円(一世帯あたり450円) 400円(一世帯あたり600円)
後期高齢者医療制度 200円 250円 350円

出典:こども家庭庁「子ども・子育て支援金制度のQ&A」を基に筆者作成
 
被用者保険の被保険者とは、「被用者保険に加入している本人」を指します。被保険者には被扶養者が含まれないため、「加入者一人あたりの平均額」よりも「被保険者一人あたりの平均額」の方が高くなる仕組みです。
 
なお、国民健康保険や後期高齢者医療制度では、低所得者などに保険料の軽減措置が実施されます。また、国民健康保険では、18歳年度末までの子どもにかかる支援金の均等割額は、10割軽減されます。
 

独身者のみを対象とした増税は予定されていない