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事務職での転職は難しい?
一般事務職での就職は、サービス業や販売業に比べて難しいといわれます。本当にそうなのでしょうか?
事務職の有効求人倍率
東京都の2024年11月の職業別有効求人倍率(常用労働者)によると、一般事務従事者の有効求人倍率は「0.39倍」でした。3万8400人の求職者に対し、求人数は1万5022人分しかなく、比較的就職の難しい職種といえるでしょう。
図表1のように、最も有効求人倍率が高い職種は保安職業従事者の「15.01倍」、それに介護サービス職業従事者の「8.18倍」が続いています。
ちなみに介護サービス職業従事者の求人数は1万6863人で、一般事務職(1万5022人)と比べ1800人程度しか変わりません。しかし介護サービス職の求職者数が2061人と少数であるため、有効求人倍率には20倍以上の差が生じています。
図表1
出典:厚生労働省 東京の一般職業紹介状況を公表します
40代の転職は不利?
次に就職年齢をみていきましょう。厚生労働省の「令和5年雇用動向調査」によると、常用労働者の転職入職者の数は、年齢が高くなるにつれて低下しています。なお「転職入職者」とは、就職者のうち過去1年以内に就業経験がある人のことです。
図表2は同調査の「年齢階級別転職入職率」(女性)ですが、45~49歳と60~64歳で微増するものの、年齢とともに転職入職率が下がり、年齢が高くなるにつれ就転職が困難になる傾向がみられるようです。
図表2
出典:厚生労働省 -令和5年雇用動向調査結果の概況-