本来2割負担の患者が3割負担で登録されているなどの誤登録が発覚しました。再精算が必要となり、患者や医療機関双方に負担が発生することになりました。
2. 資格確認時のエラー
マイナ保険証を提示した際に「資格喪失」とエラー表示され、医療機関が保険証情報を確認するまで診療が保留になりました。
3. 有効期限の未表示
国民健康保険や後期高齢者医療において、有効期限が表示されない事例が発生し、医療機関が保険証の正確な情報を把握できませんでした。
これらのトラブルにより、医療機関では業務負担が増大し、患者には負担割合の確認や修正のために追加で来院する必要が生じるなど、通常の診療では必要のない負担が発生しているといえます。
マイナ保険証の利用登録解除をしたら医療費はどうなる? デメリットを解説
マイナ保険証の利用による医療費軽減制度はすでに終了しているため、利用登録解除後も医療費の負担額は変わりません。ただし、マイナ保険証を解除すると、これまで享受できていた利便性が失われる点に注意が必要です。マイナ保険証の利用登録を解除するデメリットは、以下のようなことが想定されます。
1. 保険証の提示が必要になる
2. 過去の診療や薬剤情報の共有ができない(自身で伝える必要がある)
3. 高額療養費制度が自動適用されない(自身で払い戻し申請などを行う必要がある)
また、現行の健康保険証の有効期限が切れた後は資格確認書を利用することになり、その有効期限は各保険者が自由に設定します。5年以内で設定することになっていますが、加入している保険者が短めに設定した場合、頻繁に更新されることになり、管理が大変になるかもしれません。
慎重に検討しましょう
マイナ保険証は一度利用登録をしても、誰でも解除することが可能です。また、解除しても医療費負担額は変わりませんが、マイナ保険証が持つ利便性を失う点には注意が必要です。利用登録の解除を検討する際は、自身の利用状況を確認し、不便が生じないか十分検証した上で判断するようにしましょう。