▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
部長クラスの平均給与はどれくらいなのか
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」によると、部長クラスの平均給与は59万6000円、さらに男性の場合であれば60万4100円です。部長クラスの男性は、年収が725万円ほどある可能性があり、ボーナスが加算されるとさらに増えるでしょう。
同調査によると、非役職者の男性の平均給与は31万1900円のため、部長クラスの方は一般の社員の倍近い給与をもらっていると考えられます。そのため、父親が部長の場合、給料は高いと考えられるでしょう。
また、平均勤続年数や平均年齢は10年ほど違い、部長クラスの男性の平均年齢は52.9歳です。特に子どものいる家庭は子どもが成長し、よりお金が必要な世代でもあると考えられます。
家族が多ければ生活費の出費は必然的に増えるため、毎月安定して収入を得る必要があるでしょう。
40~50代にかかる平均的な支出
総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、2人以上世帯の1ヶ月の平均消費支出は、世帯主の年齢が40~49歳で32万3660円、50~59歳が34万8025円です。全体の平均が29万3997円となっており、50代の平均消費支出額は全体で最も高い金額になっています。
これは、住宅ローンや子どもの教育費にお金がかかるタイミングであるためだと考えられます。実際に、総務省統計局の「家計簿からみたファミリーライフ」によると、2023年における2人以上世帯の年間教育関係費は、40代が42万4331円、50代が45万9128円です。
特に40代は塾などの補習教育、50代は大学生の子どもがいる家庭も増えていることが想定され、仕送りや授業料の支出がほかの年代よりも高い傾向があります。
加えて、現在は物価高騰により食費などもかさみやすいため、支出は今後も増加する可能性があるでしょう。