パイロットを目指せる私立大学には、


・桜美林大学(航空・マネジメント学群 フライト・オペレーションコース)
・東海大学(工学部 航空宇宙学科 航空操縦学専攻)
・崇城大学(工学部 宇宙航空システム工学科 航空操縦学専攻)
・千葉科学大学(工学部 宇宙航空システム工学科 航空操縦学専攻)
・第一工科大学(航空工学部 航空操縦学専攻)
・法政大学(2025 年度は新入生受け入れ中止)

があります。なお、日本のパイロット養成コースがある私立大学の中で、指定航空従事者養成施設(指定養成施設)とされているのは、東海大学と法政大学の2校です。指定養成施設の課程を修了した訓練生に対しては、国による実地試験の全部または一部を行わないことができるとされています。
 
東海大学の航空宇宙学科航空操縦学専攻は、ANA(全日本空輸)の全面的な協力と国土交通省の支援、さらに米国・ノースダコタ大学航空宇宙学部との留学協定を得ることで、エアラインパイロットの養成を行っています。在学中に日米の操縦士ライセンスを取得できます。
 
ただし、東海大学での学修、アメリカでの学修、それぞれに何度も試験等の関門があり、それらに合格しなければライセンスを取得できません。
 
令和7年度、入学金は20万円、授業料は165万5000円(ただし4年次は85万5000円)、教育運営費(4年次のみ)は60万円、施設設備費(4年次のみ)は25万円となっています。4年間で687万円になります。このほか、諸会費として学園費、学生会費、学生健保組合費が4年間で18万2200円必要です。
 
また、2年次から3年次にかけて標準的な期間として約15ヶ月~18ヶ月間、米国のノースダコタ大学(UND)に留学して、その間に飛行訓練を行いますので、学費とは別に留学費用等がかかります。
 
学費・訓練費・寮費等を含めて、大学4年間合計で3000万円程度は覚悟しておいたほうが良いでしょう。
 
奨学金を必要とする学生には、日本学生支援機構の奨学金のほか、一般社団法人航空機操縦士育英会による、操縦士養成のための奨学金「未来のパイロット」無利子貸与型奨学(500万円)があります。
 

まとめ