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航空大学校
独立行政法人航空大学校は、日本唯一の国(国土交通省)が設置したパイロット養成機関です。2年間の在学中、宮崎や帯広、仙台にあるキャンパスを移動しながら寮生活を送り、必要な資格を取ります。
卒業生の大半はエアラインに就職しており、主要エアラインパイロットに関して航空大学校の卒業生は約40%を占めています。航空大学校を卒業したからといって航空会社に必ず就職できる保証があるわけではない点は留意しましょう。
令和7年度航空大学校学生募集要項によれば、航空大学校の受験資格は、短大、高専、専門学校卒(専門士・高度専門士)、4年制大学の2年修了以上(62単位以上)などとなっています。
学費は、入学検定料4万円、入学料28万2000円、授業料が宮崎学科課程(5ヶ月)100万1000円・帯広フライト課程(6ヶ月)120万2000円・宮崎フライト課程(6ヶ月)120万2000円・仙台フライト課程(7ヶ月)140万3000円です。2年間の授業料は480万8000円です。授業料は課程開始時に支払います。
そのほか、寄宿料月額1500円、光熱水料、食費等は実費(平日1日1800円程度)となっています。
さらに、国家試験受験費用(事業用操縦士、計器飛行証明)および受験会場(東京・大阪等)までの交通費、操縦練習許可身体検査・航空身体検査受診費用(1回につき5万円程度)、各課程間の移動に使う交通費(転居費用)等が必要です。
これらの資金が不足しても、日本学生支援機構の奨学金は利用できません。奨学金を必要とする学生には、一般財団法人空港振興・環境整備支援機構から修学期間中の24ヶ月間、毎月8万円(貸与総額192万円)または3万円(貸与総額72万円)の無利子貸与を受ける制度があります。