・住居費:10万円
・水道光熱費:2万円
・通信費:1万5000円
・食費:5万円
・雑費:3万円
・合計:21万5000円
21万5000円 × 12ヶ月 × 30年 = 7740万円
・レジャー費:年間50万円(85歳までかかるものとします)
50万円 × 25年 = 1250万円
7740万円 + 1250万円 = 8990万円
年金収入(65歳から夫婦2人1ヶ月分)
22万円 × 12ヶ月 × 25年 = 6600万円
8990万円 - 6600万円 = 2390万円
ざっくりとですが、夫婦2人でかかる費用を算出しました。このケースでは老後資金として、2390万円必要になる計算です。また、60歳で仕事を辞めて65歳までの期間は収入なしと計算しています。
もし、65歳まで働いている場合には、生活費は25年分となり6450万円です。老後資金として必要な金額は、1100万円あれば足りる計算になります。
上記では、ざっくりと老後に必要となる資金を計算しました。より自分のデータに合うように、年金については年金定期便でいくらもらえるのかを確認し、その金額をもとに計算してください。
2人分の年金として計算していますが、独り身になったときには、いくらもらえるのかも明確にし、収入が減ったときには老後資金はいくら必要になるのかを計算することが大切です。
生活費についても、毎月、いくら使っているのかのデータをもとにして計算してみましょう。住宅ローン(持ち家)がある場合は、何歳まで支払うのか、固定資産税はいくらかかるのか、住宅修繕費も考慮して計算するとよいでしょう。
賃貸の場合は、独り身になったときに住み替えることで家賃を抑えることも可能になります。反対に有料老人ホーム等に入所する場合には、一時金として数千万円以上が必要になり、毎月20~30万円かかることもあります。
どのような暮らしをしたいかは、人によって違います。自分たちが望む生活をイメージしながら、いくら必要になるのかを計算することが大切です。
執筆者:飯田道子
ファイナンシャル・プランナー(CFP)、海外生活ジャーナリスト