餃子をメインとした居酒屋チェーンの隆盛や、全国各地にご当地の餃子専門店がオープンするなど、近年、ますます餃子人気が高まってきています。多くの餃子屋がしのぎを削るなか、とりわけ異彩を放つ餃子チェーンが千葉県野田市に本店を置く「ホワイト餃子店」です。
1960年(昭和35年)創業の同グループの餃子の特徴は、米俵のようなルックスとカリカリフワフワの食感!ほかのお店では決して味わえない、まさに唯一無二の餃子。今回は、そんなホワイト餃子の魅力をたっぷりと紹介します!
独特な見た目の秘密とは?
お皿にぎっしりと敷き詰められた丸っこい形状が目を引くホワイト餃子。こんがりときつね色に焼き上がった皮が食欲をそそります。生の状態ではそこまで特徴的な見た目ではありませんが、フライパンに並べた餃子を熱湯で蒸らし、そこに餃子がもぐってしまうほど油をたっぷりと注ぐことで、ふっくらと丸く膨張するのです。
ほかの焼き餃子とは一線を画した独特な調理法のルーツは、創業者の水谷信一さんが中国で知り合った白(パイ)さんという人から振る舞ってもらった餃子なんだとか。初めて見る人にとっては餃子の概念が揺らいでしまうようなルックスですが、実はとても深い歴史がある餃子なんです。
カリフワな食感に、タネの旨味がベストマッチ
もちろん見た目だけでなく、その味も絶品です。皮の外側はカリッと香ばしく、それでいて生地の内側はたっぷり空気を含んでフワフワ!これまた餃子の概念を覆すかのような食感が楽しめます。豚肉や野菜の味を吸ってほんのりと甘みを含んだ生地だけでも、思わず顔がほころんでしまうほどの美味しさです。
特徴的な生地と、なかに含まれたあっさりとしたタネとのコンビネーションがまた絶妙。たっぷりの油を使っているにも関わらず、ついつい次のひとつに手が伸びてしまう味わいに仕上がっています。「これしかない!」というあっさり感の秘密は、一般的なひき肉とは異なり、一頭買いして丸ごと挽いているという豚肉と、野菜との調合のバランスにあるのだとか。本当に、一度食べはじめると箸が止まらないんです!
現在は、1人前8個で480円(税込)という価格で提供している焼餃子。ひとつひとつのボリュームは決して控えめなわけではないのですが、ほとんどのお客さんが2~3人前をペロリとたいらげてしまうそうです。普通の餃子店でひとり20個も餃子を食べることはかなり想像しにくいと思いますが、それだけホワイト餃子に驚異的な中毒性があるのでしょう。
ホワイト餃子は熱狂的なファンを数多く生み、千葉県の野田本店では1日でなんと2万個(!)も売れるほどの人気を誇っています。ちなみに野田本店のメニューは、焼餃子と自家製のお漬物(220円)、そしてビールとジュースのみという潔さ。
もちろん、全国各地の支店や技術連鎖店でも多少の違いはあれど、同様の焼餃子を楽しむことができます。ホワイト餃子の店舗が近くに点在している地域に住んでいる人は、各店の餃子を食べ比べてみるのもいいかもしれませんね。