みなさんは自分のライフプランについて考えたことがありますか?社会人になったら、これからどんな人生を歩みたいかについて考え、自分の価値観をもとにきちんと人生の計画を立てたいものです。そして理想の人生を歩む上で、「いつ」「どれくらい」のお金が必要になるのかについて目を向けてみましょう。

あなたは将来のライフプランを描けている?

金融庁などがすすめる金融経済教育推進会議は、2014年に「金融リテラシー・マップ」を公表しました。これによると「ライフプラン」とは、それぞれの価値観にもとづく生き方や構想を踏まえた“人生の計画図”をさしています。

社会人になって収入を得れば、生活面や経済面での自立が求められるでしょう。ライフプランをきちんとイメージして、その実現に向けて動き出すにはぴったりのタイミングなのです。

具体的には就職、結婚、出産、教育、住宅、退職、老後、介護、相続などの人生におけるイベントを描き、それに沿って資金計画を立てていくことになります。

このライフイベント表を作成すれば、自分の頭の中にある“理想の人生”を可視化することができますよ。また、結婚や転職などによる環境の変化があれば、その都度ライフプランを見直すようにしましょう。

このライフイベント表を作成したら、次はその実現のためにどれだけお金が必要なのか目を向けてみましょう。

ライフイベントに必要な大きな金額をいきなり準備するのは現実的ではありません。計画的に貯蓄をしたり、資産運用を行ったりしてライフイベントに備えることが重要です。その都度、資産と借入(住宅ローンなど)状況を正確に把握することでより適切な金融商品を選べるようになるでしょう。

どこに、どれだけのお金をかけたいかは人それぞれ。ライフプランを考えることは、お金に対する自分自身の価値観を整理するよい機会にもなりますよ!

ポイントは「長期的」&「早期」

20代のうちにライフプランを考えるのは早すぎるのでは?と思う人もいるかもしれません。

しかし、ライフプランは早期に考えることがポイントです。おおまかな計画を立てたら、自分にあったペースで貯蓄や資産運用をはじめましょう。若いうちから資産運用することは、長期的な投資において大きなメリットです。

「NISA」や「つみたてNISA」(少額投資非課税制度)、「iDeCo」(個人型確定拠出年金)など投資の利益が非課税になったり、掛金が所得控除になったりする優遇制度も存在します。投資に関する知識を深めていくことで、自分の描くライフプランにあった資産形成の手助けになるはずです。

またライフプランとキャリアプランを照らしあわせて、何年後にどれくらいの収入が見込めるかもイメージしてみましょう。そうすることでライフステージごとに必要なお金も、より明確になってくるはずです。